MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『舞妓はレディ』

2014-10-03 00:55:30 | goo映画レビュー

原題:『舞妓はレディ』
監督:周防正行
脚本:周防正行
撮影:寺田緑男
出演:上白石萌音/長谷川博己/富司純子/田畑智子/草刈民代/渡辺えり/岸部一徳
2014年/日本

「舞妓がレディ」である理由について

 タイトルはもちろん『マイ・フェア・レディ』(ジョージ・キューカー監督 1964年)のもじりだから仕方がないとしても、正確を期するならば、大手芸能事務所社長の高井良雄が喝破したように、舞妓はレディというよりも「会いに行けるアイドル」であり、だから本作には本物の「会いに行けるアイドル」である松井珠理奈や武藤十夢が出演しているのである。
 しかし主演の西郷春子を演じた上白石萌音は、彼女を見て周防正行監督がようやく20年温めていた構想を具体化させただけあって、演技、舞踊、唄共にアイドルという枠を超えた才気を見せる。それをレディと呼ぶことが正確だとは言えないが、いまのところレディ以外にこの才女を表す言葉が見つからない。


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