原題:『GETAWAY』
監督:コートニー・ソロモン
脚本:シェーン・フェネガン/グレッグ・マックスウェル・パーカー
撮影:ヤロン・レヴィ
出演:イーサン・ホーク/セレーナ・ゴメス/ジョン・ヴォイト/レベッカ・バディグ
2013年/アメリカ
ストーリーに深みがない映画の良し悪しについて
『フライト・ゲーム』(ジャウマ・コレット=セラ監督 2014年)の原題は「Non-Stop」だったが、寧ろ、最初から最後までカーアクションが描かれる本作こそ「ノンストップ」というタイトルが相応しいように思う。
しかし「東欧のブルガリアで全面的なロケを敢行し、激レアのスーパースネーク2台をはじめ、バイク、パトカー、トラックなど全130台を実際に激突」させたシーンが期待していたほどには盛り上がらない理由は、既に見慣れてしまったようなカットと共に、ストーリーに深みがないことも挙げられるが、それならば『フライト・ゲーム』も同じはずで、結局、わざわざセレーナ・ゴメスをキャスティングしておきながらユーモアに欠けているからだと思う次第である。