MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

二階俊博も喜んでいる

2020-07-04 19:26:58 | Weblog


(2020年6月27日付毎日新聞朝刊)

 自民党広報のツイッターアカウントで19日に投稿された、「もやウィン」という架空のキャラクターが登場する4コママンガで、ダーウィンの進化論を引き合いに出し「最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない」「唯一生き残ることが出来るのは 変化できる者である」と説明したうえで、日本をより発展させるために改憲が必要だ、と主張したことで専門家から批判が出ているのだが、そもそも引用されたのはダーウィン自身の言葉ではなく、1963年にアメリカの経営学者のレオン・メギンソン(Leon C. Megginson)がダーウィンの著書『種の起源』を独自に解釈して論文発表した「誤用例」とされているものらしい。
 詳細は2020年6月28日付毎日新聞の「時代の風」という欄で長谷川眞理子・総合研究大学院大学長が分かりやすく説明しているが、一言で言うならば「生き残ることができるのは、生き残ることができたものだけ」である。つまりどれほど強かろうが、どれほど賢かろうが、どれほど変化が出来ようが、そのような個体の能力や意志など自然の前では無力であり、結局、生き残ることができる者とはたまたま生き残ることができた者なのである。
 しかし問題なのはこれだけではない。この件に関して自民党の二階俊博幹事長が23日の記者会見で「何を言っても、そういうご意見が出るところが民主主義の世の中であって、この国の良さだ。おおらかに受け止めていったらいいんじゃないか」と語り、「発言者(漫画作製者)の真意は確認していないから分からない」、「学識のあるところを披歴されたのではないか。ダーウィンも喜んでいるでしょう」と語っているのである。それならば今後二階俊博は自身の発言が曲解されて報道されても、発言を取りあげてもらっただけでも喜ぶ頭のおかしな男であることを私たちは肝に銘じなければらなないであろう。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASN6R4F5JN6RUTFK006


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