MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『護られなかった者たちへ』

2021-10-06 00:58:59 | goo映画レビュー

原題:『護られなかった者たちへ』
監督:瀬々敬久
脚本:瀬々敬久/林民夫
撮影:鍋島淳裕
出演:佐藤健/阿部寛/清原果耶/林遣都/永山瑛太/緒形直人/吉岡秀隆/倍賞美津子
2021年/日本

ミスリードされ損なった作品について

 前作『明日の食卓』(2021年)が佳作だったので、本作もかなり期待して観にいったのであるが、佐藤と清原の熱演が加味されているにも関わらず、それほど感銘を受けなかった原因は個人的な問題なのかもしれない。つまり東日本大震災時に同じ避難所にいた主人公の利根泰久と遠島けいと行動を共にしていた「カンちゃん」と、九年後に市の福祉保健事務所でケースワーカーとして働いている円山幹子が同一人物だと早々に分かってしまったことにあるのかもしれない。そう考えると、だから震災当時に同じ避難所にいた刑事の笘篠誠一郎と九年振りに出会った幹子が無反応であったことに納得がいく。九年経ったからといって笘篠(つまり阿部寛)の顔を忘れるはずがないからである。
 それにしても『科捜研の女 - 劇場版 -』(兼崎涼介監督 2021年)にしても『マスカレード・ナイト』(鈴木雅之監督 2021年)にしても本作にしても犯人の「腕っぷし」が強すぎると思う。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-94647


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