原題:『笑いのカイブツ』
監督:滝本憲吾
脚本:滝本憲吾/足立紳/山口智之/成宏基
撮影:鎌苅洋一
出演:岡山天音/仲野太賀/板橋駿谷/前原滉/前田旺志郎/菅田将暉/松本穂香/片岡礼子
2023年/日本
「人間関係不得意」の原因について
主人公のツチヤタカユキの気持ちがよく分かる。自分と同じかそれ以上に面白い人間に対しては心を開けるが、例えば、何故放送作家で先輩の氏家のような「つまらない奴」と一緒に仕事をしなければならないのか意味が分からないのである。
しかし分からない部分はあって、ツチヤは資料室にあるコントの台本を熱心に書き写しており、小説家になろうとする人が好きな作家の小説を書き移すような勉強のためだと思っていたのだが、それが元となったのかツチヤが書いた台本に「パクリ」疑惑が生じてしまうのである。しかしここの場面はツチヤが寡黙すぎて真実がよく分からなかった。
何よりも問題なのはツチヤ自身が告白している「人間関係不得意」になった原因である。当然のことながらそれはツチヤと彼の父親との関係が上手くいかなかったからだと思われるものの、ツチヤの父親に関しては全く話題に上らなかったので、「人間関係不得意」の人が観賞しても何の参考も得られない。
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