原題:『Marlowe』
監督:ニール・ジョーダン
脚本:ニール・ジョーダン/ウィリアム・モナハン
撮影:シャビ・ヒメネス
出演:リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー/ジェシカ・ラング/アドウェール・アキノエ=アグバエ/イアン・ハート
2022年/アメリカ・アイルランド・フランス・スペイン
「洗練」されるハリウッド映画について
1939年のロサンゼルスの雰囲気はリーアム・ニーソンが醸し出す私立探偵のフィリップ・マーロウと同様に悪くはないのだが、どうも雰囲気だけが先走りしてしまいストーリーの中身が追い付いていないという印象である。
つまりそれはフィリップ・マーロウが対峙することになるクレア・キャヴェンディッシュの真の目的が麻薬や売春の温床だったコルバタ・クラブの映画関係者のリストを盗み出してゆすろうとしたニコ・ピーターソンをマーロウの力で探し出して葬ることだったのだが、本作のつまらなさが、そうやって「クリーン」になり「洗練」されていくハリウッドが果たして面白い場所足り得るのかというアイロニーとして機能しているような気がする。
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