（２０２０年３月７日付毎日新聞朝刊）
テレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」が４日の番組内で出演者の「（マスクは）まずは医療機関に配らなければだめ。医療を守らなければ治療ができないから、医療機関、特に呼吸器関係をやっている人に重点的に配っていく。」というコメントに対して、厚生労働省が４日にツイッターで
「3月4日午前8時からの「羽鳥慎一モーニングショー」の出演者から、「まずは医療機関に配らなければだめ。医療を守らなければ治療ができないから、医療機関、特に呼吸器関係をやっている人に重点的に配っていく 」とのコメントがありました。(1/3)」「厚生労働省では、感染症指定医療機関への医療用マスクの優先供給を行ったほか、都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています。（2/3)」「最終的に全ての医療機関に十分なマスクが届くことが必要であり、引き続き、マスクの増産や全ての医療機関を対象とした優先供給を進めてまいります。(3/3)」
と反論したが、「優先供給を行った」という箇所については番組取材で同省担当者は「言いすぎた表現 『行っている』『開始した』が正しい」との言質を取られたようで６日になってツイッターで
「3月4日午前8時からの｢羽鳥慎一モーニングショー｣の出演者から、｢医療機関に配らなくてはだめ｣とのコメントを受け、3月5日に、既に厚生労働省は医療機関に優先供給をする方針を自治体や医師会に明確にしていたので、この事実関係をお知らせしたところです。(3/4)」と何故か言い過ぎたことによる謝罪はしていない。
さらに「都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています」としているツイッターの内容についても同省担当者は「訂正したい。そんなことは国会でも言っていない」などと不備があったことを認めたらしいが、現在に至っても「明確に」訂正はしていない。
わざわざ番組を名指ししながらこの迷走ぶりはいったい何なのだろうと思い巡らしていたのだが、これは２月２８日の記者会見で麻生太郎財務大臣が言い放った「迷言」に尽きるのだと思った。「言われて聞くのかねぇ？ 上から言われてるわけ？ かわいそうだねぇ～～～」
麻生大臣「つまんないこと聞くねぇ」休校中の費用負担
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