寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

三重観光その8…海を眺めながらの朝風呂

2007年09月14日 | 

部屋から海が見えるので満足していたが、何と大風呂からも同様の眺めを楽しむことができた。薬石湯(=麦飯石を大量に使用した弱アルカリ・ミネラル泉)は少しヌルッとしている。

誰もいない風呂の中で大の字になる贅沢。長風呂が苦手な私もこの日ばかりはゆっくり湯に浸かった。肌がスベスベになった。

朝食を済ませて宿を出た。駐車場の眠そうな猫と戯れて時間を潰した。定刻にてっちゃんが奥さんを連れてやって来た。予想外の展開にびっくりした私だった。

不機嫌な猫

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三重観光その7…大衆割烹の輝き

2007年09月14日 | 

「晩飯はやっぱり魚貝かw」
「そう~な~せっかく遠くまで来たんだからぜひ食いたいよ」
「●☆駅の近くに割烹が二つあるよ。とりあえず向こうに行ってどっちかに決めよう」
「そうだな」

駅のすくそばに、いかにも高そうなゴツイ構えの割烹とその向かい側にこじんまりした造りのそれがあった。

「どっちにする?」
「う~む。大衆割烹の方にしよう。門構えで金を取られちゃたまんねぇからな。シンプルな店は料理も期待できる。これは俺のカンだ」
「よし、入ろう」

壜ビールをコップについで乾杯し、舌を湿らした。実に旨い。造り盛合せ、焼き貝、アワビバター炒めをたのんでおき、私達は魚の話を始めた。

アワビバター炒め

造りはイサギ・ウニのせイカ・スズキ・カツオ・カンパチ・ヒラメ。群を抜いてスズキが良かった。アワビは海水の味だけで余計な調味料を排しており、高評価だった。

手羽先唐揚げ

更に三重の郷土料理を追加注文した。
・手羽先ハーハー揚げ
・福溜(トコブシ腸煮)
・カキ塩辛
・手こね寿司(ライト感覚のカツオ漬け丼)
・天巻(海老天の海苔巻き、刻み大葉がアクセント)

天巻


「手羽先唐揚げ、天むすの発祥は実は三重なんだ。意外に知られてないが…」
「それは知らなんだわ。商魂たくましい名古屋が派手なプロパガンダでパクッたんだな。何でもありの世界かよw」
「ほんとにこっちは損してると思う」
「パクッたもん勝ちかよ!竹島みてぇじゃね~か。もっと主張せんといかんわ」

旧友との会話は弾んだ。肩のこらない店の雰囲気。主人は黙々と自信のある料理を出してきた。従業員の対応もさらりとして好印象である。地元庶民に愛される大衆割烹、いぶし銀の存在感だ。

「いい店だ。美味い魚に酒と友人。他に何にも要らない。俺の地元はやたらと能書きを言う店が多くてな…教養のない、偏った固定観念に縛られた料理人が目立ってうんざりするんだよ」
「いわゆる一地方料理でアゴを上げるというやつかw」
「料理人がどこの出かは大体見当がつくがな。頭の●い取り巻きがチヤホヤするから、豚がつけあがるんだ。豚の味噌漬けは美味いが、こんなオヤジはとても食えたもんじゃねぇ」
「舌が回ってきたなw」
「そういった連中は、各地の郷土料理に対して尊敬の念が感じられない。ある人が俺に教えてくれたんだ。料理には人間性が出るってね。驕りや性根の悪さが料理に出てくるからタチわりーんだよ」
「どこにあんだ、その店は。教えてくれよ。客層は?」
「知りたいか。立地条件は最悪だからw普通の人は行かない。ちょっと耳貸して◆□◎▼бпЯ」
「はー。ダーティーなイメージが確かにあったけども…それは(汗)」
「イメージじゃなくってダーティーそのものなんだよ。だからいつまで経っても倉敷に勝てないどころか、大きく引き離されるんだ。店も客も謙虚さを忘れている。人間の最も大切な部分だよ。国がこんな有様になったのは国民自体の責任も多々ある。ばら撒き政策を期待しているようでは世界の笑いもんさ」
「ハッハッハッハッハ」

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三重観光その6…恵利原の水穴

2007年09月14日 | 

「連れて行きたいところがもう一つある」

てっちゃんはそう言って車を恵利原に進めた。

「あそこが日本神話の天の岩戸。全国にいろいろあるようだけど、ここは俺も初めてなんだ。一度来てみたかった所だよ」
「天照大神がムクれて洞穴に隠れ世の中が真っ暗になったという伝説か~」

木立の中はひんやりとしている。歩道の両脇を清水が流れており、天然のクーラーである。時々オレンジ色の沢蟹が足元を横ぎっていく。

沢蟹

日本の美が目の前に広がり、私達は息を飲んだ。天の岩戸の清水で手を洗い、口を漱いだ。駐車場を出発したのは17時過ぎだった。

清水の流れ

天の岩戸

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