ここをご覧の貴方はどちらがお好き?
「餃子は焼いて食うもの」という固定概念があって20代後半までは焼き餃子一辺倒だった。大陸に渡航していわゆる本場の味に触れて、「シンプルな方が実はうまいのではないか」と考えるようになった。
糞バエがブンブン飛ぶ、恐ろしく汚い店で食した水餃子、これが私の嗜好をジワジワと変えた。旨味の強い黒酢で作ったタレの味も印象に残った。「中に何を入れてもいいのが餃子の面白さ」である。
我が家では豚肉ミンチに下湯でしてよく搾った白菜とニラ、そして生姜を加えて餡を作っている。市販の皮に包み、焼くか茹でるか、その日の気分で決める。焼き餃子の場合、一度に焼くのは10~12個。
鉄のフライパンに油を入れて熱し、餃子に軽く焼き色をつけてから熱湯を80cc加えて蓋をし、中火(弱め)にして蒸し焼きにする。パチパチバチという音が聞こえたら、蓋を取り化粧(胡麻)油を回しかけて完成。
熱々をほお張って、ご飯をかき込んでもよし、ビールを飲んでもよし。餃子は安上がりなので一度に30個程度仕込んでいる(ミンチ200gが目安)。残った場合は冷凍する。