備後地方のおっさんの会話では語尾に「のぅ」をつけることが多い。「ほいじゃがのぅ(けれども)」とか「馬鹿じゃのぅ(馬鹿だな)」と言ったように。
広島市民が多用する「~じゃけん(だから)」は「~じゃけー」あるいは「~じゃけーのぅ」となり県西部と東部では明らかな違いがある。
私の祖父(明治生まれ)は癇癪を出すと「蛸の糞が頭に上りゃーがって」という台詞を吐いていた。字引には「蛸の糞で頭に上る」で載っているので厳密には方言ではないが、「糞で」から「糞が」に変化していので備後ヴァージョンと考えてよいだろう。
あえて現代の言葉に直せば「自惚れやがって馬鹿者が!」になる。調子にのった目下の人間をどやしつける時に使うキツイ(汚い)言葉は今ではほとんど忘れられている。
広島市民が多用する「~じゃけん(だから)」は「~じゃけー」あるいは「~じゃけーのぅ」となり県西部と東部では明らかな違いがある。
私の祖父(明治生まれ)は癇癪を出すと「蛸の糞が頭に上りゃーがって」という台詞を吐いていた。字引には「蛸の糞で頭に上る」で載っているので厳密には方言ではないが、「糞で」から「糞が」に変化していので備後ヴァージョンと考えてよいだろう。
あえて現代の言葉に直せば「自惚れやがって馬鹿者が!」になる。調子にのった目下の人間をどやしつける時に使うキツイ(汚い)言葉は今ではほとんど忘れられている。
