カットトマトを使った肉じゃが

鶏もも肉には塩、コショウを振り小麦粉を付けて表面をカリッと焼いておく。乱切りにした野菜を肉を焼いた油で炒め、調理した肉、カットトマト（缶詰）を加えて少し煮詰めるだけの簡単な料理である。

要は和のだしのかわりにトマトを使うのだ。トマトは旨み成分が豊富である。隠し味として少量の砂糖と醤油を加える。薄味の洋風（鶏）肉じゃがの汁にはほんのりトロミがついている。こってりシチューに飽きた人にはおすすめだ（笑）

読み解く力を磨け

大学時代の友人は型破りが多かった。講義にほとんど出てこずパチンコばかりしていた者、大酒呑み、大食漢、雀荘の常連、借金の取り立てのバイトをして生活していた奴など。どれも際どい所で落第を免れていたのはやはり要領がよかったのだろう。

彼らの成績は当然芳しくなかったが、教養という面については私よりも遥かに優れていた。入学前から書物に親しんでいたことは会話の端々に出ていたし、文章を書くのが上手かった。私は「あるゆる分野の本を読破する」必要性を感じ実行した。出来る人間にせめて追いつきたいという一心だった。

そのうち本を読む楽しさを知り長文への抵抗感が薄れていった。読解力と簡潔に要点をまとめる技を身につけることができたのは明治の文豪のおかげだ。真の勉強とは親や他人から強いられるものではない。自らが「知りたい」と思った瞬間に道は開かれる。