寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

下関ぶらり旅(その3)

2008年03月24日 | 

「赤間神宮に参ったことはあるのか」

「ないよ。初めてだ」

「腹ごなしに参拝しよう。そうすりゃちょうどいい時間になるわ」

「そうだな」

再び9号線を渡って参拝を済ませた。神宮の隣が有名な春○楼である。下関に来たのはシーズン最後の白身を堪能するのが目的なのだ。

貫禄十分の春○楼

先付、薄造り、唐揚げからメインの鍋に移った。私が鍋奉行を務めさせてもらう。下関に敬意を表しこの地のやり方で通した。上品な魚にはやはり日本酒が合う。最後の雑炊が仕上がった段階で既に満腹だった。

曇り空から恐れていた小雨が落ちてきた。私はハンカチで顔を拭いて苦笑したのである。

「やっぱり雨男だな」

「あぁ。どうやら本降りになりそうだ」

連絡船乗り場に辿り着くと長蛇の列ができていた。

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下関ぶらり旅(その2)

2008年03月23日 | 

唐戸市場の駐車場には引っ切りなしに車が入って来る。ここを訪れるのは実に4年振りだ。新鮮な魚介類が手頃な価格で売られている。宅配便で遠方に送る人が多い。

この市場では食事をとることができる。家族連れがテーブルでフグ汁を飲んだり海鮮丼を食べている。握りはすべて1貫売りで、回る寿司の約2~3倍の値段がついており、それなりのネタを使っていることがわかる。

身欠きフグがずらっと並ぶ

「700円のトロは絶対に食べておけよ、せっかく来たんだから」

「はいはい。俺はトロと白身だ」

栄さんは生ビールを買ってくれた。外に出て海を見ながら乾杯し握りを摘んだ。市場に向かう客がこの様子を見て「美味しそう」と言って笑った。

「そりゃーうまいで(笑)」

生ビールと握り2貫

軽くお腹に入れた私達はまだ時間潰しをする必要があった。

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下関ぶらり旅(その1)

2008年03月23日 | 

電車を乗り継いで約2時間。栄さんと私は下関駅に到着した。駅前からサンデンバスに乗り「唐戸」で下車。料金190円。

日本最古の現役郵便局や旧英国領事館を眺めて9号線を横断する。関門海峡は船の事故が多いところだ。潮の流れの速さに我々は目を丸くした。風が容赦なく吹きつけ寒い。

「さて行こうか」

「よっしゃ。楽しみだな」

関門海峡

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角打ち初体験

2008年03月22日 | 

かどうちに行ってみたいんだ」

「‥‥‥。あーかくうちか。立ち飲みとは聞いてるけど実は俺も行ったことがないんだよ。外で飲まんからな」

「相変わらず真面目やね」

「こっちに来るまでに調べておくよ」

電話から二週間後、栄さんと港の近くにある「角打ち」に入った。夕方から「一杯飲み屋」に変わる酒販店が多いらしいが、ここは昼過ぎからひっそりと営業していた。

港町の角打ち

使い込んだL字のカウンターの前には乾き物や缶詰が無造作に置かれてある。隅っこに誰かが食った丼が忘れられていた。神経質な友は嫌な表情を浮かべた。私達はアタリメをつまみに壜ビールを飲み始めたのである。

「便所」は店の外にある公用WCを利用する。栄さんが小便を垂れに出かけたので、おかみさんと四方山話をして勘定を済ませた。

昼の酒はよく効く。赤ら顔でメイン通りを歩いていた時のことだ。脇道の奥に懐かしい建物を発見した。色鮮やかな細かなタイルが玄関の周りに貼り付けられているのを私は見逃さなかった。

「おーい。ちょっとあれを見て。完全な赤線時代の建物だぞ。今は健全な町になっとるが昔は※※※で賑わったんだな(笑)」

「うん。‥‥‥」

港近くのカフェー街跡

友は余所者に決して見せてはならない物を見せてしまったというような暗い顔つきになった。しかし、別に恥ずかしがることはない。どんな街の歴史にも陽の部分があれば必ず陰もあるのだから。私は少し得をした気分になって赤い電車に乗った。

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鰻の話

2008年03月22日 | 日記
旧友から電話がかかってきてある食材について長く語り合った。私は最後に鰻の名店の話題を振った。東京老舗の支店に友は興味を持った感じであった。

私は関東の鰻の焼き方が好みである(アンチから何を言われようとこっちが口に合うし好きなのだ)。脂を適度に落としたやわらかい白焼きで一杯やることが多い。白焼きは酒が、そして蒲焼きは飯が進む。

鰻の料理をつまみながら共通の趣味の話で盛り上がって酒を酌み交わしている様子を思い浮かべた。暖かくなると蒸し工程を経た蒲焼きが食べたくなる。

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「男性専用車両」導入も夢ではない?

2008年03月21日 | 日記
例の痴漢でっち上げ事件で電車通勤の男性から「専用車両を作ってほしい」という要望が出て、鉄道会社は「導入を検討」すると言う。

痴漢冤罪を防ぐには男性専用車両を作ればいいと放言したのは阿川弘之さんだったと思うが、それなら「老人専用車両」や「学生専用車両」があってもいいじゃないかと私はつまらん事を考えたのだった。

おかしな方向へ考え方も社会も移行しているのがわかる。先の悪質な事件の奥には何かドロドロとした黒い物が隠されている気がしてならない。日本の抱える闇の部分は確かに今でも存在している(苦笑)

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〆サバ巻き

2008年03月21日 | 家飯

遅い夕食、正確に言うと中食である。〆サバにガリと大葉を挟んで巻き寿司にしている。細巻きでなく太巻きというのがミソだろう。

疲れた時につまむ寿司は何故かおいしい。酢が疲労感を吹き飛ばしてくれるような気がする。酒を止めてお茶にしたのはもっと正解だった。

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究極の始末料理

2008年03月20日 | 家飯

雑炊を作って冷蔵庫の残り物を使い切る。冷や飯、野菜くず、焼き魚の残りを一緒にだし(昆布と煮干でとったもの)で炊き、仕上げに玉子を入れる。

だしをとるのが面倒な人はだしの素顆粒を控えめに使えばいい。野菜や肉からもだしが出るので“それなり”の味にはなる。

少ないご飯を湯でふやかすことで量を増やし、腹をも満たした古くからの知恵だ。銀シャリを食べたくても食べられなかった人たちの悲しい生活を思い浮かべられる若者はほとんどいないのではなかろうか。

粥や雑炊という食文化が生まれた背景はかなり暗いのだ。

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春雨

2008年03月19日 | 日記
とは言ってもやはり一日中降ると冷え込む。味噌仕立ての雑煮を啜りながら「肉の職人」へ実刑判決が出たことを知った。元社長が告発されたのを発端に昨年は偽装表示の問題が次から次へと発覚した。

「何を食わされているかわかりゃしない」と思った人も多かっただろう。高い値段の商品でさえも偽装があったのだから。価格は品質を判断する上での一つの材料にはなるが、無条件に信用していると馬鹿を見ることが証明されたのだった(笑)

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明日の神話

2008年03月19日 | 日記
岡本太郎さんの巨大壁画の設置場所は渋谷区に決まった。私はおそらく東京になるだろうと思っていたのでさほど驚かなかった。吹田市と広島市はがっかりだろうが、「多くの人の目に留まる」場所となると渋谷はそれなりに説得力がある。

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アジぶつ丼

2008年03月18日 | 家飯

アジを三枚におろして皮を剥き血合い骨を抜いて賽の目に切る。濃口醤油におろし生姜とほんの少し味噌を加え、好みでねぎや大葉を入れてタレを作る。

アジのぶつ切りをタレで合えてご飯の上に盛る。刺身ご飯とはまた違った味わいになり面白い。気取らない料理が私は好きだ(笑)

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進化する日本料理

2008年03月18日 | 外食
旅先での楽しみの一つが食べることである。地の食材をどう調理しているのかを見ると本当に勉強になる。我が街の食文化レベルが実は大したことはないとよくわかるのだ。

日本料理のコースでは四季を感じさせる旬の食材をさり気なく盛り込むのが定石だったが、最近では若い人の嗜好も考えて魚だけでなく肉も出すようになっている。魚ばかりでは飽きるので変化をつけて客の満足度を高めるのが目的だろう。

私は大いに結構なことだと思う。肉を使っても和の世界になってさえいればいいのだ。若い世代が日本料理を敬遠するようになった理由は値段が高いだけではないと思う。

食いたくもない料理を勝手にバンバン並べられても鬱陶しいだけだろう。店側の押し付けとある種の説教臭が煙たがられていることは見逃せない。

日本料理にもフレキシビリティは必要だ。古き伝統を大切にしながら、もう一方では新たな道を模索し続ける、この姿勢がなければ明日はないし廃れるだけだろう。

地元の店で食事をしていると悲観論が出がちだが、県外で進化する日本料理に触れると非常にうれしくなる。新しいお客さんを惹きつける努力を怠らない店は口コミで高い評価が伝わる。

下手なコマーシャル(自作自演)はやればやるほどマイナスになることが多い。できる店はそのことを十分知っている。

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古新聞

2008年03月17日 | 日記
読み終えた新聞を15日分まとめて紐で縛る。十字に固く結んで7cm程度の厚みである。だから月に2度この作業を行っていることになる。

面白かった記事は切り抜いてノートに貼ったり、抜粋をメモにとったりしている。私はテレビを短時間しか見ない人間なので、情報源はほとんど新聞からだ。

文字を読む行為は情報を取捨選択し、自分なりに考えをまとめることでもある。定期購読している新聞でさえも自分の考えとは大きく異なることが多い。

「こんな考え方もあるのか」と感心することもあれば「ちょっと賛同できんわ」と思うこともある。新聞を読む楽しさはここに尽きる。活字を繰り返し読むことで「偽」を見抜く目を鍛えることもできる。

朝刊に目を通さない生活なんて私には考えられないのだ(笑)

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蕾(つぼみ)

2008年03月17日 | 日記

桜の蕾。開花予想は今のところ三月末だ。雨が降らずにこの陽気が続けば、ひょっとして来週にはボチボチ開き始めるかもしれない。

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許されざる大嘘つき

2008年03月16日 | 日記
ついて許される嘘とそうでない嘘がある。プロの文筆家でありながら、本質を語る時に見え見えの嘘を(分からないだろうと思って)書いているのを目にすると嫌な心持になる。

素人にも見破られる嘘は最低であり、筆力・眼力もアマチュア以下だろう。嘘をついたことがばれそうになると更に恥ずかしいような嘘をついてその場をごまかそうとするが、並みの知能があればただの嘘つき、もっと汚い言葉を使えば売国奴紛いの詐欺師だと確信するのだ。

どうして裏稼業の片棒を担ぐようになってしまったのかと少し興味が湧くが、このような輩とは関わりを持たないのが一番と親から教えられている。脈々と流れてきた粘着無法者の血あるいは民族性だろうか。

四十を超えての改心など到底無理だろうとほくそ笑みながら麦焼酎のロックを飲み干したのだった(笑)

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