(名物に○○いものなし…?@よこすか海軍カレー館)
えー、三連休ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。今日は横須賀に行ってカレーを食って来ましたよ。何でかってーと故あって今度っからこっちの方で働かなきゃいけなくなったもんでね。だから三連休って言っても何となくアタマから仕事の事が抜けないんだわ。いつもなら100%仕事の事忘れてるんだけど、今日は5%くらいはアタマの中に引っ掛かってたからなあ。「ヨコスカ」って固有名詞で語られる割には、意外に行った事がない人も多いと思うんですがどうでしょう。同じ港町でも「ヨコハマ」に猥雑さとアメリカと宇崎竜堂をプラスしたのが「ヨコスカ」。街にあふれるアルファベットとヤンキーの多さはやはり独特のもんがありますな。
中央の駅から繁華街の大滝町を抜け、汐入方面へドブ板通りをテクテクと歩き、元祖よこすか海軍カレー@850円ライス大盛り100円増し。帝国海軍の戦艦の中で食っていたカレーを名物に仕立てようとはさすが軍都・横須賀と言ったところですが、小麦粉でルウの土台を作る黄色っぽいカレーは独特の香辛料の風味とともにいわゆる今風のカレーとは味が全然違うんですね。カレーのご飯に塗られたチャツネとか、うーん…決して食べてマズイ訳ではないのだが、今のカレーがすっかり日本人になじむようにカスタマイズされたものだとしたら、この海軍カレーは日本にカレーが入って来た黎明期の頃の味と言うか、カレーが「海外の料理」である事を再認識する味と言うか(笑)。しかもご飯大盛りにしちゃったらルウが少なくてバランス悪くなっちゃったし。駒澤の学食の悲劇再び。
カレー食った後はヴェルニー公園でも散歩しながらJRの横須賀駅でも行こうかなあと思ったのだが、子供が電車を見たいと言うのでおけいきゅう。中央の駅近で車を止めると駐車料金が高いので、堀ノ内まで下ってから駅前に車を止めて乗ってみた。最近見るのもそうだが乗るのも好きになって来たからなあ…堀ノ内駅の浦賀・久里浜方は浦賀から来る上り線と久里浜へ向かう下り線がシングルスリップで平面交差する配線がちょっと地上時代の京王調布っぽくて面白いね。浦賀行きと三崎口行きが同時発車する所とか。
堀ノ内から3つ乗って逸見駅で下車。逸見の駅は両側をトンネルに挟まれた通過駅ですが、中線に上下の通過線がある新幹線配線(例えて言うなら小田原とか)の駅で、京急の駅撮りスポットなんですね。そもそも横須賀周辺の京急線自体が三浦丘陵の中腹をバンバントンネルでぶち抜いて走ってるんで沿線から撮れる場所なんかほとんどないんだけど、逸見駅の横浜方からは、安針塚に向かって第18・17・16・15号トンネルが一直線に見通せてちょっと面白い絵が撮れるんですわ。それにしても赤ダルマこと800系が逗子線専用機にでもなっちゃってるのか来るのは1000か銀1000ばっかりだなあ(笑)。まあ初代の1000もおっそろしくタマ数の多い車両だったんで、車両は変われど変わってないと言えるのかもしれんけど。1000系のトップナンバー1000-001快特三崎口行きが通過。
逸見駅の横須賀中央方は、19号トンネルからカーブして出て来る写真が撮れます。京急のトンネルって昔は番号が振られただけの味気ないもんだったんだけど、最近はトンネルの坑口に「第18号(逸見)」とか名称が振られるようになったんですね。昭和の初期に湘南電気鉄道が開通させたこのトンネル群、坑門のポータルに結構な歴史が感じられますな。現在の京急におけるハニワ顔の元祖・600系快特高砂行きが中線を通過。京急の中線通過駅って~と南太田が有名だけど、あっこより逸見はちょっとスケールが小さいのでなかなか引きの写真が撮りにくいですね。
横須賀は、急な坂道駆け昇ったら今も海が見える街ですが(笑)、トンネルの多い街でもあります。
国道16号(特に田浦~長浦周辺)にも意匠を凝らした明治の隧道がいっぱいあって相当興味をそそられたんだけど、普通の住宅街の路地裏にもレトロな希少物件が数多くあるとか…
これっきりじゃなく、ちょっと掘り下げて歩いてみたい街ですね。