青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

夏の八丈島ツアー初日① ~敵はオヤビッチャ~

2007年08月10日 08時57分56秒 | 日常
(画像:羽田空港第2ターミナル)

と言う訳で八丈島旅行記。
夏休みの羽田空港第2ターミナルは、ごらんのような有様。
一言で言うと、ガキがウザイw

●旅立ちの朝
今回の旅は、3泊4日と言う割には荷物が多い。普段の荷物にクーラーボックス、釣竿、バケツやら仕掛けやらが追加されているので、バッグの中身はパンパンである。肩に食い込む荷物の重みが痛いほどだ。
早朝5時半に自宅を出発。荷物が重いので、今回は新横浜から空港リムジンバスで羽田へ。バスなら出発ターミナルにジカ付け出来るからな。普段は預けない荷物を預け搭乗口へ(お約束のように手荷物検査でポケットからライターを没収されたが、この制度は何とかならんのかw)。

八丈島へはANA821便で。検査場から搭乗口まで異常に遠いと言うのがローカル路線らしい。個人的に離島へはもっとちっこい飛行機が飛んでいるのかと思っていたのだが、エアバスA320と言う166人乗りの立派な飛行機であった。機内はやっぱりガキを中心に満席の様子。このガキどもが非常にやかましいので、さっさとイヤホンを耳に突っ込んでスポニチに集中。
飛行機はこれまたお約束の朝の離陸渋滞に巻き込まれ、定刻を余裕で遅れて羽田を離陸。上昇を終えたと思いきやもう下降を始めると言う感じの短いフライト。ドリンクサービスはなく、水平飛行はアテンダントが機内にアメを配っているうちに終わってしまったwなんか羽田の中をウロウロしてた時間のほうが長かったんじゃねーか。

●ダークサイド森喜朗
飛行場の中での手荷物の回収に時間を要したが、ともあれ八丈島到着。アロエとヤシの木が分かり易く南の島っぽいイメージをアピールしているな。早速宿に電話して迎えに来て貰う事にする。空港の前で待つ事10分、迎えがやって来た。
迎えに来た民宿のオヤジは、総白髪+パンチの森喜朗を邪悪にした感じのいかつい雰囲気で度肝を抜かれる(笑)。まず似ているのが「森喜朗」と言う時点で邪悪だと思うのだが、それは置いといて車に乗り込む。

「お客さン、釣りしに来たの?」
「はぁ、シロートなんで何でも釣れればいいんですけどね」
「いまァ港の堤防でアジッコが釣れてるべ、見に行ってみっサ」
味っ子?陽一くんですか?釣れますか?と言う突っ込みは無粋。

話の流れで車は民宿には向かわずまずは港へ向かう事に。港の堤防をグルッと回り、車の中から知り合いらしき釣り人に「アジッコ釣れてっかァ~!」と声をかける喜朗。しかしながらどうも知り合いの反応は渋い様子。釣果はイマイチなのかな。
「昨日は釣れてったンけどなあ」
予想外の反応に、喜朗ちょっとロンリネス(笑)。

●今回のお宿と魅力的なオプション
さらに港周辺の釣り具屋などもご案内頂き、宿に到着。
今回お世話になるのは「八丈島旅荘・シャルムハウス」。HPはなかなか凝った作りだ。名前のオシャレさとはうらはらにオーナーは森喜朗だし、見た目はどうみても普通の民宿なのはご愛嬌だ(笑)。車庫の上の2階に8つの部屋があり、ここが宿泊スペースになっている。部屋はクーラーとテレビだけで他には何もないが、一人で使うには充分な広さがあり満足の行くものであった。

「車は使ったらカギ差しっ放しにしといて下さい。邪魔な時は動かしますンで」

八丈島での宿泊先選定にあたり、色々調べた結果この宿に決めたのは何と言っても「宿泊者に車無料レンタル」と言う特典にある。島内の交通手段が限られている中で、必須となるのは足の確保。最低でもレンタカーは一日3,000円が相場と言う事を考えると、ガス代だけで初日から最終日まで使い放題なのは何物にも代え難い魅力的なオプションであると言う事が出来よう。
今回4日間お世話になる相棒は、天下の品川ナンバーを燦然と輝かせた15年落ちのダイハツ・ハイゼットバン。これが車内はサカナくせーわ重ステだわハンドパワーウインドウだわ、おまけにエアコンも全く効かねーわの素晴らしい車(笑)。しかもサスペンションがヤレてて、乗ってるとケツが痛くてしょうがなかったのだが、タダなのでノー文句。動いてくれるだけで充分。バンタイプなので、荷物をぶっ込んでおけるのがいい。

●レッツ・サビキング
部屋で少しクーラーを入れて涼んだ後、早速釣り道具を用意して出掛けてみる。
喜朗センセにご紹介頂いた港近くの「エース釣具店」にてアミコマセと氷を買い、宿から車で3分ほどの八重根漁港へサビキ釣りに。既に何人かのサビキストたちがサオを振っているが、先週の大磯港では2m間隔に釣り人達が並んでいた事を考えれば、かなりのマターリムードだ。港に停泊している船は「還住(かんじゅう)丸」と言って、この島の南70kmにある青ヶ島と八丈島を結ぶ船であります。行ったら帰れなさそうだから行かないけど。
海の青さと澄んだ水を見ながら釣りの支度。周囲ではパラパラと小アジも掛かり始めた。あ、真ん中のデカいクーラーボックスは車に載っていたのを椅子代わりに使わせて貰いました。たぶん喜朗のですwあざーす。

●オヤの敵が子に報い
仕掛けを結び、まずはアミコマセを水面に打って魚を待つ。ゆらゆらと海面にエサを取りにオヤビッチャの群れが集まって来た。クロスズメダイの群れも、岸壁の下から集まって来る。アミコマセが水中にバラけたところで仕掛けを落としてサオをしゃくる。アジ、掛かるかな。
空は青く、視界には八丈富士の優美な姿が雲間に見えたり隠れたり。それにしても背中からジリジリと差す南の島の閃光は、シャツの上からも容赦なく肌を刺す。あちい。岸壁からの照り返しもあって、汗が滝のように流れ落ちる。
大磯港の時とは異なり、魚は掛かる。グウーッとサオ先が絞られて、慌てて合わせるのだが、掛かるのはオヤビッチャばかり。コマセを投げてもこんな状態で、どうにもアジが寄る前にコマセをオヤビーの編隊が食ってしまうのだ。最初のうちは食ってくれれば何でも楽しかったが、釣れたら釣れたでハリから魚を外さんといけないし、外して逃がしてやろうと思っても暴れて俺の手に仕掛けのハリがぶっ刺さったりwはっきり言ってオヤビーの相手をするのは面倒だw
コマセを遠くに投げてオヤビーを追っ払いつつ手元にコマセを打つと言うテクでアジを寄せようと企むも、結局オヤビー編隊その2が「あ~りが~とさ~ん」とばかりに寄って来て水面近くでヒラヒラと舞い踊る。そのヒラヒラした姿が何だか坂田師匠のタコ踊りのように見えて来て、だんだんムカついて来た。オヤビッチャと言う人をバカにした名前にもムカついて来た(笑)。昔セガから一人でバッティング練習出来るおもちゃが出てたなんてことも思い出したりして…(それはロボピッチャ)。
ちなみに最後までこの魚とはライバル関係だった事を記しておきます(笑)。

結局八丈島でのサビキ釣りその1はこんな釣果で、昼を迎えて納竿。最初はオヤビーもリリースしなかったんだけど、港に散歩に来た麦藁帽子をかぶったジジイに「そんな魚取ってどうすっだ?」と捨てゼリフを吐かれたので以後リリース(笑)。誰も食わないし、食ってもうまくないらしいんでね。一本だけイシモチみたいな魚が釣れたが、近所のガキにやってしまった。

フツーならまず島巡りから始めるところだが、いきなり炎天下の釣りに突入してしまい体力を消耗(笑)。この辺りに我ながら今回の旅の釣りに対する並々ならぬ意欲が伺えるのだが…w道具を片付け、部屋に戻ってクーラーでひと涼みした後、ハンドルを握ってぶらり島巡りと参りましょうか。

続く。
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