(旧客とSL@横川駅)
天災は忘れた頃にやって来る、なんて言いますけど、流石にどんなアホウでもここまで月単位で災害が起こると忘れないのではないかというねえ。いくらなんでも一週間でドデカい台風と大地震が連発とかないわな…と思って日本の近代の災害史みたいなものをひもといてみたんだけど、太平洋戦争末期から戦後まもなくにかけて(1940年代)日本はそういう時代があったんだよね。今恐れられている「南海トラフ」を震源とする、昭和東南海地震や南海地震のあった時期ですが、その他にも三河地震や鳥取地震、戦後の福井地震とかとにかくこの時期は地震が頻発し、台風も枕崎台風やカスリーン・アイオン台風などが物凄い被害を出している。戦時中から戦後の混乱期の話なんで、お国に都合の悪い話はあまりされなかったのと、戦後は戦後で混乱していてそれどころじゃなかった、という事であまり文献など見聞きしたことがない。カスリーン台風の話とか今度本屋で見付けたら買ってみようかな。洞爺丸台風の本は読んだことあるんだけど。
全道停電という北海道の機能停止を見るにつけ、自然災害はその直接的な人的被害もさることながら、高度化した社会においてはインフラ破壊の方に恐怖の比重が移りつつあるなあと思う。ともあれ、こうなると「次はどこか」という事にセンセーショナルになりがちですけど、常に「次は自分」と言い聞かせて、いつ何時何があるかはわからない不確実性の強い時代を生き抜いていくしかないのでしょう。
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