青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

マグロのように、カツオを食べに

2008年10月13日 20時17分05秒 | 日常

(画像:横浜駅に進入する「富士ぶさ」)

予想通りと言うべきか何と言うか、先日新聞報道で来春での廃止が決定した「寝台特急富士・はやぶさ」。
最後の姿を撮影しようと、休日は多くのファンがその走りを追っております。
今日は午前中横浜に出る用事があったので横浜での駅撮りをしてみようと思ったのだが、ホーム先端部分は既にギャラリーで埋め尽くされていた。特にコンデジを持った子供の姿が目立つ。まあ、コンデジなら2~3万で結構いいのが買えてしまう世の中ですから…撮り鉄も低年齢化しとる脳。

先客(?)万来でベスポジは取れなかったが、一応ガキよりはいいレンズを持っているので(笑)ちょっとずれた場所から200mmで狙い撃ち。今日の上り「富士ぶさ」は下関のEF66の中ではいま最もキレイな、幡生工場上がりの45号機が牽引して来ました。基本的に「富士ぶさ」の牽引機である下関のEF66は油汚れが目立つだけに、キレイな機関車ってのはいいもんですよね。客車ともども、最後くらいキレイに送ってあげて欲しいものだ。

さて、今日まで三連休でした。
これまででしたらどこへ行こうか迷って迷って地図とにらめっこな~んて生活でしたが、色々と準備の打ち合わせだったりなんやかんやがあってなかなかガッツリ時間を開けて夜通しドライブとか出来ません。それでも大海を泳ぐマグロの如く、休みこそ動いていないと死んでしまう性分なので往復400kmばかし静岡方面へ。


  

まずは薩埵(さった)峠。つか、先日この峠の下で「富士ぶさ」撮影したばっかじゃんとご記憶の読者様は当ブログのヘビーユーザーです(笑)。静岡県由比郡由比町、古くは駿府の東の要害。旧東海道の峠道は、駿河湾越しの富士を眺める歌川広重の絵にも描かれた景勝の地でもあります…とここまで書いて、自分の中ではもっとフィーチャーされてしかるべきスポットかと思いきや世の中の注目度合いが低いのか峠へ至る道が案内板もなく全然分からなかった事を付け加えておく。
一番右の写真は薩埵峠の展望台より。眼下に東海道本線、R1、東名高速が綾なして走る様は、日本の大動脈を象徴する構図として道路関係の写真ではよく使われる場所ですよね。確か東名高速のSAPA地図、表紙デザインは長い事ここだったような…本当だったら正面の愛鷹山の左にどどお~んと富士が見えるんすけどね。まぁだ富士山を遠望するには空気の澄み具合が足りないようだ。冬にここを通過する朝の「富士ぶさ」と絡めて撮ってみたい。

 

由比から旧清水市街を経てR150で久能山の南側を南下。用宗から現在は国道から格下げされた旧道に入ると石部(せきべ)の海上橋。宇津ノ谷峠とか日本坂トンネルから連なる山並みがそのまま海に落ち込んでおり、「東海の親不知」と呼ばれる断崖絶壁の大崩海岸。一番海側を通る旧150号は落石&崩落&がけ崩れが頻発する危険地帯で、がけ崩れで潰された石部洞門を放棄し海側に道を迂回させたのがこの石部の海上橋です。今でもがけ崩れの生々しい痕跡(死者1名)をそのままに洞門が放置されており、写真でも左側に旧洞門とがけ崩れ跡が写ってますですね。
ここ用宗から焼津の浜当目(はまとうめ)までの道は、夜は全く明かりもない断崖絶壁の下を行く肝試しルートです。足元に響く岩に砕ける波音と、途中に出現する廃屋、古式ゆかしい洞門のポータルがムード満点なんだよなあ。いつだったか夜に走ってしょんべんちびりそうになった(笑)。

   

カツオブシの香ばしい匂いを嗅ぎながら焼津の町を走り抜け、とりあえず端っこ好きなので御前崎まで。しかしこれまで全国の灯台を何ヶ所見たんだかな~。記録には付けてないけど相当量を見ているのではないだろうか。
200円払って御前崎の灯台に登り周囲を見渡す。静岡の南端に突き出ているので周囲がぐるりと海に囲まれており、海食崖に立つ灯台の雰囲気は千葉の犬吠埼に似ている。静岡の最南端は伊豆半島の石廊崎かと思ったが、微妙に御前崎らしい。向こうはアメリカ。

 

御前崎は遠洋の焼津と異なり近海モノ、それもカツオが有名らしいので灯台近くの食堂でカツオの刺身定食。ちょうど最近「秋の戻りガツオ」なんて言って、ス-パーなんかでもいい感じの大きさのカツオが非常に安く売られてますね。食べる分には初ガツオより脂があって美味しいそうですが。
カツオってのはマグロと比べると血合いの香りと酸味が強く、身がグズッとしてて「あんまり好きじゃないね~」なんて言う人も多いんだけど、ここのカツオはあまり血合いのクセがなく、身もシコッとしてて歯ざわりにキレがある。いい意味でカツオらしくなく大変美味しゅうございました。フライはエビともう一個はなんだろなと思って食べたのだがマグロカツ。浦和競馬の名物ですね(笑)。ってそれってどんな目黒のサンマ。

帰りに魚市場できれいなレンコダイを一匹購入。
昨晩に三枚に卸して塩をしておいたのを、今日は潮汁と鯛ご飯にしていただきました。
皮目を焼いて生臭さを飛ばしてから炊き込むのがコツですな。

たいへん美味しく出来たのだが、作り過ぎたので誰か食いに来てくれw

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