(春の甲州、西日傾いて@勝沼ぶどう郷駅ホーム)
少し肌寒い風の吹く勝沼ぶどう郷の駅のホーム。扇状地の高台からは、甚六桜と向かいにあるぶどうの丘、そして甲府盆地を囲む山々と南アルプスが一望の下。ちょうど太陽が西に傾き、斜光線が桜に降り注ぐと、花弁の一つ一つが鮮やかなピンクに輝いて実に美しい。青い空の下、順光で眺める桜も美しいけれど、個人的には桜の花の真髄はこんな感じの半逆光で撮影するのが好き。儚げな感じが実に春らしいと思う。
211系の普通列車、445M八王子発松本行き。半逆光の桜を横目に、夕映えの勝沼ぶどう郷のホームに滑り込む。こういう何でもないような春の風景が染みますねえ。最近は本線筋でも沿線の県都経済圏を中心にしたダイヤを組んでいて、どこもやたらと運行系統が細かく分離されるようになりました。が、中央東線には塩山~韮崎に区間列車は走っているものの、比較的長距離の普通列車が残っています。一番長い列車は高尾~長野を結ぶ441M。約4時間弱をかけて関東甲信を走破する18きっぱー御用達の名物列車です。
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