金融危機、政治混乱、社会不安…こういう状況になると、まるでデジャブのように、似たような事件が起きる。検察による汚職事件の捜索だ。今回は、民主党・小沢代表公設第一秘書が逮捕された。
小沢氏側の政治団体立件へ 西松建設の献金問題で
3月3日17時14分配信 産経新聞
準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をトンネルにして政界へ事実上の企業献金を続けていたとされる問題で、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の政治団体側を立件する方針を固めたもようだ。 |
それにしても、各TVの速報には、それぞれの「願望」が投影されているかのようで、興味深い。
フジテレビ系は、真っ先にこのニュースを詳細に報道した。日本テレビ系は、フジテレビ系の少し後に、速報でテロップを流したが、実際の報道は少したってからだった。TBS系は、速報を流すことなく、ニュースの一部として報道した。テレビ朝日系列は、最期になってこのニュースを流した。フジとテレビ朝日では、約20分もの時間差があったのは驚きだった。
「民主党政権」の実現を危惧するのがフジテレビ(産経新聞系)で、最も民主党寄りがテレビ朝日(朝日新聞系)であるので、それぞれの報道姿勢がそのままニュースに投影された感じだ。
小泉改革がいかに弱肉強食の社会をつくり出したかを考えると、民主党の「マニフェスト」政治なるものにも、疑いの目を持って見るべきだろう。
この逮捕劇を通して、「麻生バッシング」「民主党政権誕生」を画策する一部マスコミの裏事情が見えてきた。うかつにマスメディアに乗せられないよう要注意だ。