澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

中国漁船 韓国警備艦と衝突し沈没

2010年12月18日 23時28分38秒 | マスメディア

 韓国の領海内で違法操業していた中国漁船が、韓国警備艇に体当たりし、漁船員が韓国警備隊員に鉄パイプで殴りかかったという。韓国政府は、賢明にも、事件後直ちにその映像を公開した。
 誰もが思い出すのが、尖閣事件。
 あの事件でも、全く同じような映像があって、隠されているのではないか。件の海保保安官は、いまどうなっているのか?
 「国防」意識さえ希薄な民主党政権は、韓国政府を見習って尖閣事件の全貌を直ちに明らかにすべきだろう。
 

 【ソウル=仲川高志】韓国海洋警察庁によると、18日、黄海にある韓国・於青島(オチョンド)沖の排他的経済水域(EEZ)で、同庁警備艦の海洋警察官4人が中国漁船に停船命令を出し、小型ボートで漁船に乗り込もうとしたところ、漁船員から突然、鉄パイプで殴られるなどの暴行を受け負傷した。

 漁船は警備艦に突っ込んだ後、沈没した。警備艦などが漁船員10人のうち8人を救助したが、1人が死亡、1人が行方不明となっている。同庁の警備艦やヘリコプターなどが捜索を行っている。

 同庁によると、現場海域は魚種が豊富で、中国漁船による違法操業が後を絶たないという。今年に入り、同庁は中国漁船332隻を拿捕(だほ)。取り締まり中の海洋警察官が中国船員から暴行を受けた事件は3件あり、計10人が負傷したという。

 韓国外交通商省は18日、在韓中国大使館に対し、電話で「今回の事件の違法性とは関係なく、人命が失われる結果となったのを遺憾に思う」と伝えた。 .

中国漁船 韓国警備艦と衝突し沈没


「NHK捏造事件と無制限戦争の時代」を読む

2010年12月18日 22時05分12秒 | 
 大手古書店に寄ったら、たまたま500円以上の本は「本日に限り500円均一」だという。最近の私は、本を買わないことにしている。目が疲れるし、これ以上本を置く場所もないからだ。
 だが、たまたまどぎつい装丁の本が目に付いた。「NHK捏造事件と無制限戦争の時代」(藤井厳喜著 総和社 2009年)という書物。「アジアの”一等国”」問題から見えてきたNHKの体質には疑問を持っているので、思わず買ってしまった。

 主な内容は…
プロローグ 私たちは今、戦場にいる
第一章 無制限戦争の時代
第二章 NHK番組捏造問題
第三章 米中共同統治と日本
第四章 NHKの体質
別章 アジアの無制限戦争、最前線
 台湾 ウイグル チベット

 いきなり「戦争」の概念を拡散して議論するやり方には感心できない。あなたが知らないうちに「戦争」は始まっているというのは、センセーショナルなアジテーションに過ぎないから。だが、こういう本を好む若者が多いのも事実だろう。太文字やアンダーラインが多用されていて、ネット上の記事をそのまま活字に移した感じだ。
 
 NHKの体質について記述している部分が、特に参考になる。放送免許の関係からNHK上層部は常にときの政治権力に擦り寄る体質を持っている。特に、田中角栄による日中国交回復以降は、「親中国」がNHKの局是となった、昨年4月に放送された「アジアの”一等国”」を見た人は、「親中国」どころではなく、「媚中」「反日」の番組だと感じた人も多かった。この番組を担当した濱崎憲一というディレクターについても詳しく書かれていて、いかに作為的な捏造が組織ぐるみで行われたかを知ることができる。濱崎にとっては、「アジアの”一等国”」が局内で名声、出世をかちとる手段だった。濱崎の出世欲とNHKの局是が奇妙に一致した「成果」が、この番組だったわけだ。こんな連中が「報道の自由」「未来を読み解く鍵は歴史の中にある」とかいうのだから、笑止千万、噴飯ものと言わなければならない。

 藤井厳喜という人の名前は、知人に教えてもらったことがある。経歴を見ると、どうやら「大学社会」の規格をはみ出していて、正規の大学教授のポストは得られなかった人のようだ。同じ政治学専攻でもK大学の卒業生は、そこそこの私立大学教授のポストを得ている。私の知り合いで「国際関係論 日本外交史」専攻の教授(某地方私立大学)になった人がいるが、この人は「恩師」に最後まで付いていく従順な人だった。だが、つまらない教科書ばかり書いていて、この著者のようなオモロイ本は書けなかった。
 
 日本の「大学社会」は、今でも「進歩的文化人」の牙城なのだろうか。否、我が身大事の保身を図る人ばかりなので、「問題」を起こす人を排除するだけなのかも知れない。この著者は、「南京大虐殺はなかった」「シナ人」と発言して、麗澤大学講師のポストを棒に振ったそうだ。
 「論争的」な人生も結構、だがお歳を考えると、疲れるだろうなあ、とも思った。
  
NHK捏造事件と無制限戦争の時代
藤井厳喜,ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ
総和社