午前中は久しぶりに春らしい日になった。
3月に入って寒い日が続いた。彼岸を迎えても日の射さない庭は寒々していたが、今日は孫たちも久しぶりに外で遊んだ。日当たりのいい広場で自転車乗りやスコップで雪を出したり、やはり外はいい。生き生きして遊ぶ。バケツの水に雪を浮かべての水遊びは小一時間も、ほんとうによく遊んだ。
気づけば、少しばかりの菜園に冬を越したチンゲンサイがきれいに咲いていた。5,6本だがきれいな菜花畑に春一番を感じた。消え始めたザラメ状になった雪を手でよけると、下には緑鮮やかな葉が現れた。ワサビ、ヤブコウジの葉が、また富貴草の花芽も新鮮に輝いて見えた。昨日雪をよけてやったミスミソウモも1輪、色づいた花びらを広げた。
サンシュはこのところの寒さに変化がないが、豊後梅やボケの花芽はほんのり紅く膨らんできた。
10時のお茶は濡れ縁で春の穏やかな日の中でいただく。
ジジババと孫たちと語らいのひととき、ラックも一緒だ。こんな幸せな時間がいつまで続くのだろうか。ファインダーを覗きながら、「時よ止まれ」と心の中でつぶやいた。