ヤブコウジが、庭のあちこちに紅い実を付けてかわいい。近づくと、落ち葉に埋まっている背の低いヤブコウジにも、真っ赤な実が鮮やかだ。
ヤブコウジは丈夫で、何よりも好きなので、園芸店に行くたびに小さいポットの苗を買って殖やしていた。いろいろな品種があるが、斑入りのヤブコウジは花付きが悪いようだ。また、縮れた葉の品種の実は色合いが違って幾分濃い赤だ。
ヤブコウジは小さいので別名をジュウリョウ(十両)という。マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)だそうだ。
【ヒメモチの実】
ヤブコウジを見ていたら、隣の盆栽のヒメモチが紅い実を付けていた。花も気づかずにいたが、初めて見る実だった。一つだけだが、ヤブコウジよりも一回り大きく、真ん丸ではないひらたね柿のような形だ。図鑑を調べたら、ヒメモチは驚いたことに樹高は2mほどにもなるらしい。
ヤブコウジの紅い実は、これから庭が雪に埋もれるまで、寂しい冬の庭のワンポイントの彩りだ。