昨日は、従兄弟たち宅へお歳暮廻りをした。すでに伯父、伯母もなく自分たちも歳を取り、代替わりした。線香を手向け、日頃の御無沙汰を侘び、来る年の幸せをお願いした。
秋彼岸以来の柳津は雪もなく、昼下がりの西日が眩しい縁側には、温かいのだろうサクラソウが花芽を伸ばしていた。日頃私の健康を気遣ってくれる気持ちが有難い。冬至のころ、暗くなる前にとお暇し、虚空蔵尊に詣った。柳津に来たときは、帰りに虚空蔵尊、月見ヶ丘の温泉がお決まりのコースだ。
人ひとりいない静まりかえった円蔵寺の境内を巡った。境内の灯籠は一つひとつ雪囲いがされていた。
撫で牛を撫でた。開運や病気治癒に霊験ありだ。大事なお腹、足や頭が健康でありますようにとお願いしながら撫でた。虚空蔵尊は丑虎の守り本尊、会津の「赤べこ」の由来ともなっている牛に馴染みが深い寺だ。境内には代毎に3つの撫牛が鎮座していた。
円蔵寺の御本尊は福満虚空蔵尊、御本尊福満虚空蔵尊は弘法大師の御作といわれ、凡そ1800年前、法相宗徳一大師によって開創されたと伝えられる。現在の建物は、火災後、江戸時代は文政年間に再建されたもの。
本堂菊光堂裏の舞台から蕩々と流れる只見川を眺めた。眼下に夕闇せまる湖畔の灯りがチラチラ見えた。
柳津温泉の泉質は塩化物泉,うっすら白く、塩味がする。なかなか湯冷めをしないのが特徴の最高の泉質だ。月見ヶ丘でゆっくり温泉に浸かり帰路についた。
【本堂菊光堂】
【古い撫で牛】