今朝は霧がかかり、朝方は太陽が眩しくなく、満月のようにくっきり見えた。
今朝も寒かった。雪が消え始めいくらか春めいたいつも散歩道、緑の葉にきれいに霜がおりていた。折角の厳しい寒さならではの素晴らしい自然の贈り物だ。
ときどき、雪の結晶や車のガラスの氷の結晶などを観察しているが、せいぜい勉強してみたい。
数日前、庭に背丈が7cmもあるすごい霜柱を見つけた。霜柱の透明な針状結晶はとてもきれいだった。今までは雪があったため気づかずにいたのか。孫を呼んでしばらく観察し、霜柱についていろいろ説明した。霜は空気中の水蒸気が昇華し、物体の表面に針状の氷の結晶として伸びることはわかるが、霜柱についてメカニズムはいまいち・・・。
あとから「霜柱」をネットで調べた。
【地上の気温が0℃以下になると、地表面の水分が凍り、暖かい土の中で地中の水分が毛細管現象を起こし、次々と地表面に引き寄せらる。引き寄せられた氷は、次々と表面の氷を押し上げ霜柱が作られる】
本棚から中谷宇吉郎の随筆集を取り、「「霜柱の研究」について」を読んだ。
これは、自由学園の生徒の「霜柱の研究」報告を読んでの感想で、この研究の素晴らしさを評価し、こうした研究が出来る条件と直観的な推理の重要性を上げていた。また、その研究は、霜柱の成長する最適条件として、土中の水分が多いこと、気温が低いこと、地中の温度が出来るだけ高いことを仮説として進められ、土の表面の性質によって決まることなどが書かれてあった。
ともかく、庭の見事な霜柱が、諸々の条件が揃って成長したことが素晴らしいと思い、同時にこれを観察出来ることが嬉しかった。