エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

会津彼岸獅子と磐梯の巫女舞

2010-03-21 | 文芸
 今年も長い冬に終わりを告げ、春の彼岸入りとともに彼岸獅子が街に繰り出している。
 彼岸のお中日には、例年みんなで墓参りに行っていたが、
今朝は昨日とうって変わっての雨降り、寒かったので一人で出かけた。
 暑さ、寒さも彼岸までというが、数年間は荒れ模様だったと記憶している。
昨年はいい天気に恵まれ、墓参りのあと、町内を巡る彼岸獅子を見て、孫たちと記念撮影をしてもらった。
 お城の本丸で彼岸獅子が舞われるが、雨降りのときは西出丸の武徳殿に変更になる。
 豊岡墓地に墓参りを済ませ、帰りに武徳殿に立ち寄って見ると案の定彼岸獅子の舞いが披露されていた。

 

そうそう、4年前のこの日は大雪だった。やはり武徳殿で彼岸獅子の舞いを見たあと、雪の中を磐梯町の舟引き祭りに向かった。
今日も、行くことにした。
 磐梯神社に到着する頃、雨は雪に変わっていた。寒い中、社殿の外から厳かな巫女舞を見ることができた。
長い間練習を重ねた町内の小中学生による古式の舞の奉納だ。



 舟引祭りまでは間があったし、あまりの寒さに帰ることにしたが、思わぬ幸運に恵まれた。
 磐梯町そば打ち愛好会が提供してくれる暖かい手打ちそばをいただくことができた。
 冷えた身体が温まり、本当にありがたかった。
 この舟引き祭りは、最近県指定重要無形民俗文化財に指定されたこともあり、
年々見物客も多くなり、道路沿いに車が何十台も止まっていた。

 会津彼岸獅子舟ひき祭り、ともに豊作と家内安全を祈る会津の伝統行事である。
あらためて、春の訪れを実感することができた。

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