エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

一族の墓参り

2011-08-02 | 日々の生活

 今年もお盆が近づいた。
我が家では、8/2の夕方、一族郎党が集まって墓参りをすることになっている。
今年も例年通り、何もなかったように墓参りを済ませた。

 



 心配した3/11の大地震にも幸い墓石は一つも倒れなかった。
 思えば、この大震災や原発事故で被災し、ふるさとの墓参りが出来ない人たちが沢山居られる。切ないことだ。
 
 我が一族の盆の墓参り、順に世話役を決めているが、皆が高齢になってきて、特に広い墓所の掃除が問題だ。
そうかといって、子供たちが他所に離れている家が多い。
 盆の墓参りもそれぞれ家族が都合の良いときにしては・・・などの意見も出ている。
 おおそらく100年も続く年中行事だが、あり方を考えるときに来ているのだろう。

我が家の墓所、一番奥の若松初代の墓石には「元禄」とある。300数年も前のことだ。
周りの木々も大木で、先祖代々の墓石に根を張って大きな石がどれもかなり波打っている。
 最近、墓石を一つ一つ写真に撮って、墓石の刻みを解読している。沢山の墓石の見取り図を作っている。
また、父から貰った家系図を元に、父の残した「家系概記」を補足して息子たちに残そうと纏めている。

天気が心配だったが、涼しい墓参りを無事に終えた。
これから娘、息子たちの家族全員集合で,賑やかな暑気払いの会食が始まる。
子供、孫たちに囲まれ、今が一番幸せなときかも知れない。

昨年の墓参り、読経の後にお寺さんからいただいた小冊子に
心に残る一篇の詩があった。
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夏のきみへ

たとえばきみの親の親の親
きみの子の子の子
遠い過去からはるかな未来へと続く
ひとつのつながりの中にきみはいる
そしてきみは
わずかな時間を生きて死んでいく
だけれどもきみはきみ
ほかのだれをもっても替えられない
ただひとりのきみなのだ
道に迷ったら引き返せ
転んだらどうにかして身をおこせ
そうしてまた歩き出せ
きみがほんとうのきみになるために

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