もう2週間ぶりくらいか、この間、8/6,8/9,終戦記念日、そしてお盆、残暑も厳しかった。しばらく家でジッとしていた。
しばらくぶりに里山を巡った。わずかな時間だったが、いつも新しい胸を打つ出会いがある。
里山の自然はいつも静かで、いつしか秋の気配が忍び寄っていた。
いつもの田の脇の水たまりの畦をゆっくり歩いた。
そこは水の流れはほとんどないようで、日照りの時は干え上がってしまいそうな水たまりになっている。
水草が豊富で、いまオモダカやミズオオバコが咲いていた。セリ、ヌマトラノオも咲き、ドクゼリの実が茶色に染まりはじめた。
セリ
ムマトラノオ
ドクゼリ
秋の気配を感じるが、クズの甘い香りが漂い、土手のススキも新しい穂をずいぶん伸ばしていた。
クズの花
まだ、アマゴイルリトンボのペアで産卵も見た。キイトトンボやモノサシトンボ、オゼイトトンボなどもいた。
時折オニヤンマが行きつ戻りつしていた。狭い範囲をホバリングしながらじっとこっちを見つめるのは,独特の金属色のエゾトンボ,昨年もこのあたりで会った。
アマゴイルリトンボ
キイトトンボ
モノサシトンボ
山麓の田を歩いた。いつも畦が刈られて食草のツルフジバカマを心配しているが、この時期満開の紫色がよくめだち、ヒメシロチョウが蜜を吸っていた。
今年3化目だろうか、このあたりはまだ、しばらくは生き延びられそうだと安堵した。
ツルフジバカマに吸蜜
まだ、トンボは少なかったが、マイコアカネ、マユタテアカネ、ノシメトンボなどを見かけた。じきにマダラナニワトンボの季節、去年も元気な姿を見たいと願っている。
マユタテアカネの交尾
マユタテアカネ ♂
マユタテアカネ ♀ 透明型
マユタテアカネ ♀ 端班型
マイコアカネ
ミヤマアカネ
ノシメトンボ
林道でしばらくぶりにミヤマカラスアゲハの吸水に出会った。その直前には、カラスアゲハの産卵行動を見た。多分、茂みの中のキハダを探していたのだろう。
ミヤマカラスアゲハ♂
帰り道、いつものミズナラの樹液には、少ないがカブトムシが集まり、交尾行動が見られた。
今日もいくつもの命の営みを見せられた。
アブラゼミ
ツバメシジミ
キアシナガバチ
ハンミョウ
キチョウの産卵
アカタテハの吸水
クロヒカゲ吸水
今、生ありて、これらの貴い情景を眼にすることが出来る幸せを感じている。健康であればこそだ。