妻と娘は、お昼前に孫たちを連れ立ち街へ出かけた。
お昼は一人、朝の残り物をテーブルに並べるうち、たまにはと漬け物と塩辛で、ぐい飲みで少々、冷酒を味わった。
ときどき降り続く雪の庭を眺め、夢のような風情をもらった。
一時間半、ようやく沸いた風呂へ漬かった。温泉気分の昼の入浴だ。
しばらく伸ばした無精ひげを剃り、久しぶりの静かな至福の時が流れた。庄助さん気分だ。
テレビドラマ「白虎隊 ~敗れざる者たち」の第3章を見た。
時代の流れに翻弄された会津の歴史、西郷頼母を中心にした会津の先人の辛い思いを視聴した。
ドラマには泣かされた。そして、いのちとは何かを考えさせられた。涙があふれ、見えなくなった。
いのちには終わりが来る。されば、人生にいつか別れは来る。
そして、またまた日々の生き方を悔いた。日一日、一分たりとも無駄には過ごせないと。
また、会津に生まれて良かった。残された時間を、会津で精一杯のいのちを生きたいと思った。
久々のゆっくりした留守番となった。