エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ヒメシロチョウ 夏型

2016-06-09 | 自然観察

 

そろそろ夏型が現れてもと思い、ヒメシロの里へ向かった。

数日前に、我が家で飼育のヒメシロチョウが蛹化した。

その卵の採取が4月末、今年は春型を初見したのが4月始めだったので。

まず、驚きの光景。例年ずいぶん長く残っている土手がきれいに刈られ、野焼きのあとが・・・。

いつもいつも味わう、落胆だ。

 

 

さらに上ると、幾多の卵や幼虫は無残にも命を絶たれていた。すっかりきれいな草刈りだ。5厘の坊主頭を思い出した。

難しい、分からない、どう刈れば、どうすればヒメシロチョウが生きながらえるのだ。

Kさんにお願いした土手は、ツルフジバカマが茂っていた。下の方を探したが、いくつかの食痕は見られるが幼虫は見つかるはずもない。

ひらひら白いチョウが舞っていた。案の定、ヒメシロチョウの夏型の登場だ。数頭見かけた。これから増えるだろう。

草刈りと、ヒメシロの成長過程とのバランスが大切だ。

  ヒメシロチョウ

   モンシロチョウ

今日も里山を歩き、虫たちに癒された。

 カラスアゲハ♀ キアゲハ♀

 シオカラトンボ♀初見 ニホンカワトンボ♂橙色翅型/未成熟

 オゼイトトンボ♂ エゾイトトンボ♂

 ウラギンヒョウモン

 メスグロヒョウモン♀

 

     ナヨクサフジ

ハラビロトンボのいろいろな成長過程を見た。

  羽化直後  未熟♂

    まだ未成熟

 未成熟♀

 こうりん セアカツノカメムシ

 

道路脇にナヨクサフジがきれいに咲いていた。ヒメシロチョウは食べないのだろうか。


コマクサ

2016-06-09 | 日々の生活

   

学科は違い、在校中は面識がなかったHさんからメールをもらった。見事なコマクサの写真が添付されていた。

お世話になったS教授を訪ねたとき、彼の撮影したオオルリシジミが縁で、以来虫友としてメール交換をしている後輩だ。

大学生の頃、バスに揺られ何度も通った湯の丸高原の三方ケ峰で撮った写真だ。

コマクサは大学の校章にデザインされ、何度か学生服の襟につけたころの初々さが思い出された。

 

コマクサと言えば、4月末に、お隣の玄関先に見事なコマクサを見た。

あとでご主人に聞いたら、栽培の洋種?だという。

「やはり山で見るのが一番だ」と言っておられたから、山好きなのだろう。

お父さんの影響もあったのか、息子さんは高校時代には山岳部だったことは知っていた。

数日前にはテントが干してあった。

もう、何十年もコマクサを見ていない。いつかのように、寝そべって可憐な花を見てみたい。