いよいよヒメシロチョウの季節、自称「ヒメシロの里」と、市内のそこだけに生息する某所を訪ねた。
まさに、待ちかねた春を楽しむように嬉しそうに、さわやかに舞い始めていた。
例年通りの発生だが、どちらもかなり数が多い感じがした。
実は、昨年それぞれに管理する行政にお願いして、食草のツルフジバカマを刈らずに残してもらった。
そのせいで増えたわけではないだろうが、今後、除草についてのいろいろな検証が必要だし、数年間の観察も必要かもしれない。
確かに、刈った場所は刈らずに残したところよりきれいだ。
刈らなかった所には後から伸び放題に伸びて咲いたセイアカアワダチソウの枯れ草や、ツルフジバカマの赤茶色に枯れ残った茎が目立っている。
また、捨てやすいのか目につくゴミが散乱していた。
今後、草刈りをどうすればいいのか.考えがまとまらない。
ツルフジバカマを移植し、より広い範囲へ広げることも保護対策の一案だろう。
良く見ると、赤っ茶けた茎の間から新しい芽が伸び始めていた。
ヒメシロチョウの行動をみて気づいたことがある。
日が陰るとそれまで乱舞していたヒメシロチョウがピタリといなくなり、陽が射し始めると一斉に飛び始めた。
また、風にも敏感で風が強いときはじっとして風のやむのを待っている。当たり前か。
産卵の様子を観察した。低く食草を探す一頭を目で追うと、間違いなくツルフジバカマの新芽に止まった。
でも、ヒメシロチョウはすぐには産卵しないのだ。しばらくの間、じっとしている。ファインダーをのぞきながらじっと待つ。
やわら食草を再確認してから、いよいよ産卵体勢に。逆さになりおしりを90度曲げて産み付ける。
いつか小学生の授業で、みんなで産卵の様子を観察したとき、みんなとても感動していたことを思い出した。
局所的な発生だろうが、今日だけは、ヒメシロチョウの絶滅の心配はいらないような気がした。
シオヤトンボ初見 トンボも出始めた。
ミヤマハンミョウ
マルクビツチハンミョウらしい
http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/88e01180f5cbd8d5c62377015ed825a2
シオヤトンボ♀
オクウスギタンポポ群落に出会った。
「ヒメシロの里」の帰りに小学校へ立ち寄り、新任のK校長にご挨拶、M教頭と5年生担任のH先生と「ヒメシロの授業」の打ち合わせをしてきた。
いよいよ、自然の中での子ども達とのふれあいも始まる。