春まだ浅き里山、残雪を踏みしめながら林の中を歩いた。
早春にいち早く咲き出すショウジョウバカマが浮かび、猪苗代湖からの流れ沿いの土手を歩いた。
雪解け水も加わり、幾分水かさの多い流れは、どこまでも清らかで綺麗だった。
残雪の表面は堅くスノーシューなしで進んだが、所々長靴が埋まり裸の木々に支えてもらった。
きびしい冬を耐えた木々は、ほんのり温かく感じられた。
お目当てのショウジョウバカマは、花茎は伸びず、つぼみは堅く一寸早いようだった。
キノコにうっすら なごり雪
帰路、雪解けが始まった土手にひときわ明るいフキノトウが見えた。
でも、大きく開いたのはわずか、あちこちに堅いつぼみが温かい日差しを待っていた。
待ちわびた春を摘んで、雪の上にハンカチを広げた。爽やかな季節の香りが嬉しかった。
早速、フキ味噌にでも・・・。
いつか染めた藍染めハンカチに
雲間に青空が見え始めていたが、ともかく風が冷たかった。
春は名のみの~ 風の寒さよ~
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ショウジョウバカマ 昨年の咲き始めは 4/4だった。
2017.4.4