エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

卒業おめでとう

2018-03-13 | 日々の生活


隣接する町内会として、大熊中学校の卒業式に臨席した。

   

  

あの3.11から7年が経った。

明るい太平洋の波音に育った子ども達が、予期せぬ運命に見舞われ、縁ありてたどり着いた会津若松。

慣れない土地で、両親兄弟の加護のもと、教師に、そして地域社会や多くの周囲に助けられ成長し迎えた卒業式だ。

仮校舎の脇にまだ堅雪が残るが、寒さも和らぎ、春めいた卒業式日和となった。

静かなピアノ演奏の中、10名の卒業生に卒業証書が授与された。
 

最後に歌う校歌に、生徒たちのふるさとを想像した。
  ”呼べばこたえる 太平洋 紫金かがやく 阿武隈や”
  ”かげろう燃える 梨の花 ながれて清き 熊川や”

今そのふるさとへは戻れないでいる。

生徒や家族の心情を思うとき、目頭が熱くなった。

卒業生を拍手で送った。

君たちは、大熊町の、福島の、国の宝だ。この先待っているだろう幾多の試練にも、胸を張って羽ばたいて欲しい。

おめでとう。どうか、前途に大いなる幸あれと願った。

別れはいつも切ない。

 

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大熊中卒業式については、いつも同じ感懐を書いてきた。

また繰り返し書いた。

拙ブログ

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