このところ「絵ろうそくまつり」は御薬園と決めていたが、久々にお城へ行ってみた。
観光客は少なめ、普段は満杯の博物館の駐車場も閑散としていた。
どこでも集団で見られた中国からの団体観光客がコロナウイルスで減ったことも原因だろう。
廊下橋の入り口のかがり火が迎えてくれた。
雪も少なく、多少風情がないが、石垣の脇や沿道沿いにともされた小さな絵ろうそくはいい。
本丸には日光からの氷のモニュメントや、 鬼怒川温泉の和傘のモニュメントが飾られ、人気を集めていた。
人それぞれの思いはあろうが、僕は、静かに降る雪の中、幻想的な静かな光景が好きだ。
「絵ろうそくまつり」も、雪を愛で、お城を愛で、会津の歴史を想う静かなふるさとの冬のイベントでありたい。
できればコンクリートの近代建築ではない、もっとやわらかいお城がいい。
白亜の歴史空間をLEDでカラフルに照らすのはいただけない。
帰りに、御薬園ものぞいた。
いつも見ていた邦楽の調べを鑑賞することもなく、人影少ないお庭を一回りした。
絵ろうそくの炎だけでいい。暗闇にふるさと会津の歴史の流れを思った。 2020.2.8