アマゾンから加島祥造著「ひとり」を取り寄せた。
本の帯には 〈89歳の「いま」を生きる〉 とある。
年老いてゆく豊かな生活の様子を知った。
大自然の驚異や優しさに心を深めている晩年の幸せな境地だ。
一文を読みながら、文中に作者と変わらない自分の幸せを感じた。日常の一端を共有できた。
Alone,but not lonely。
老子の英訳本で彼は ”一人でも寂しくない”と 訳す。
〈 これからの時代は、後半の人生を一人で送る人が増えるだろう。
何でもいい、自分の出来る楽しさを見つけることが大切 〉という。
妻と二人,いつまでも健康でいられるに越したことはないが、一方、一人で時を過ごす幸せを想像した。
そんなとき、寂しいが一人で、そうした時を過ごしたいものだ。
この伊那谷での生活の写真集の一片に。
”道(タオ)の自然につながる人は、
いまの自分に満足する、そして
それを本当の富とするんだ。”
本棚には、老子に興味を持ち求めた彼の著作が並んでいる。
「伊那谷の老子」 「タオ老子」 「求めない」 など。
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朝のうち、チラチラ降る雪の中、ほぼ日課となった短大図書館へ。
誰もいない静寂の空間、ゆったりした時が流れる。
わずか数百mの道端に、春を見つめた。
ヒメオドリコソウ スイセン
ナズナ 花咲く ノゲシ ロゼット
タンポポ ロゼット 短大の桜
サザンカ サンシュウ
クリシマスローズ