”君子蘭白いつぼみや二月尽”
廊下に置いてある君子蘭を陽当たりのよい場所に移動した。
葉の間の落ち葉をピンセットでのぞいていたら、白い花芽がみえた。
嬉しかった。カーテン越しの薄陽に寒い季節を越した君子蘭が凛々しい。
もう一つ
”菜の花かしなびた蕪のいのち愛で”
昨日のこと、野菜を入れていた段ボール箱の底に、薄黄色の葉が茂っていた。
取り出すと、しなびた蕪の芽吹きだった。
この寒く暗い世界で新しいつぼみが開きかけているではないか。
愛おしく、皿に水を張り蕪の下部を切って漬けたのが夕方のこと。
温かい居間に移した蕪の花が,今朝、見事に咲いていた。