拙ブログ名は「エッセイ 麗しの磐梯」
20年前になる、エッセイをまとめた著書の書名も同じだった。
磐梯山は素晴らしい。
少し高台にある我が家、書斎からいつも秀峰磐梯を眺めている。
久々に描いた磐梯。ベニヤ板にアクリル絵の具で描いた。
目を閉じて数分で山容を描く。前景には草原や、農地、猪苗代湖が広がる。
空にはいつも数行の思いを添える。
以下は秋の日に磐梯を愛でた一文。
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いつも仰ぎ見るふるさとの磐梯山は、晩秋の紅い色に染まっている。そろそろ初冠雪が見られるだろう。
その山容は季節を問わず美しいが、特にこれからの季節、猪苗代湖に憩う水鳥たちを前景にした雄大な磐梯山の雪景色は最高だ。
深田久弥は著書「日本百名山」で、山の見方として、山の品格、山の歴史、そして個性ある山の3つを挙げている。
勿論、磐梯山は、彼の言う”誰が見ても立派な山だと感嘆する山”だ。
かつて憧れて北アルプスの槍、奥穂高などにも登ったが、もう高い山へ登ることはないと思うと寂しい。
でも、いつも秀峰磐梯を眺め、近くの里山を歩く幸せはこの上ない。
自然からの感動の一片をカメラに収めたり、スケッチブックを広げたりしている。
なぜ山へ登るのかと問われれば、癒されるからと応える。それは、深田久弥も同じだと思っている。
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