拙ブログ「エッセイ 麗しの磐梯」は2006年1月9日が初稿、「見事なつらら」 だった。
あれから丸14年半を経過したことになる。
そこには特別な挨拶もなかったが、
プロフィールには ”大病をして生かされた今、新しい生き方を求めながら、心豊かな、穏やかな日々を願っている。”と。
正に毎日の願いだった。当時、プロフィールの心境で、”新しく生まれ変わった思い”を語りはじめたことを思い出す。
もともと備忘録としてのブログ、日々何を思い、考えながら生き方を模索する伝であり、それは今も変わらない。
ただ、興味関心の高い生きとし生ける小さな虫たちを見つめる里山の記録が中心だったと思う。
ときどき、多少の物足りなさを感じてはいた。
これからもその物足りなさを補いながら、心を綴って行きたいと思っている。
以下、今日見つめてきた近くの小さな自然を記録する。
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ツマグロヒョウモン♀
イチモンジセセリ
オオルリボシヤンマの飛翔
クロイトトンボコサナエ哀れ
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最近、どうも虫たちが少なくなっているような印象を受けている。
里山めぐりも、レッドリストで絶滅が危惧されるチョウやトンボの確認が一つの目的だ。
春4月のヒメシロチョウ春型の発生に始まり、6月下旬、胸が橙色のコバネアオイトトンボが羽化し、徐々にルリ色の光輝く複眼に成熟する。
次いで夏の終わりには林道に黒い赤トンボと言われるマダラナニワトンボが枯れ枝に止まる。
これらはいずれも絶滅危惧第1類に分類される貴重な昆虫で、今年も何とか生き延びてくれたと胸をなで下ろしながらの一年だ。
でも、これらの貴重種のみならず、最近はいつも普通に見られたチョウやトンボたちも少なくなっている。
そんなこともあり、里山で出会った精一杯に生きる虫たちや自然を記録する意義を強く感じている。
これからも、精一杯のいのちを送る愛おしいチョウやトンボを記録していきたい。 (2020.8.25)