6/16の 拙ブログ(春高楼の 花の宴) に書いた。
《悠くんのスイミングで、久々にお城を巡った。感無量、我が人生70年を思った。》と。
以下は、その思い。
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(2018.6.16のエッセイ)
しばらくぶりに、孫の水泳教室の付き添いを頼まれた。
下校時間に小学校に迎え、スイミングスクールへ直行。
練習の時間はばーちゃんが見守り、僕は決まって、近くのお城を散策している。
初夏、梅雨の晴れ間のお城は実にさわやかだった。
本丸の「荒城の月」歌碑に立ち、懐かしい歌詞に、移りゆく世のはかなさ、切なさを思った。
案内板によると、鶴ヶ城を詠んだと言われる土井晩翠がこの歌碑の建立に立ち会ってから70年になる。
晩翠の思いは如何。
その後、立派に再建されたお城を眺めながら荒城の月を口ずむと、いつか我が人生の過ぎし日々が走馬燈のごとくに流れた。
健康を気使うこともなかった若き日、そして懸命に生きた日々が瞬く間に流れ、今老いて齢70を数える。
あらためて、これからの余生を、こころ豊かに人間らしい人生をと願わざるを得なかった。
戊辰150年、緑滴るお城で幾多の先人たちに切ない思いを巡らせながら、修復された朱い廊下橋を渡った。
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