都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
泰山(たいざん)は中国の五岳の一つで、山東省にある。ちょうど日本人が富士山を仰ぐと同じように、古来より名山として敬われている。泰山(たいざん)には大きな山という意味もありました。
「泰山頽(くず)れ梁木(りょうぼく)折る」
「泰山卵を圧す」
「泰山の霤(あまだれ)石を穿(うが)つ」
「泰山北斗の如し」
「大山に登りて天下を小とす」
「大山の高きは一石に非ず」
など「泰山」「大山」を使った中国伝来の諺は数多くあります。
ですから、当然、「大山鳴動(して)鼠一匹」も中国伝来と思いがちですが、実はそのルーツはラテン語の成句だったのです。
この有名な句は、ギリシアの諺「山が産気づいた。そして鼠一匹を生み落とした」にもとづくといわれます。この諺は ガイウス・ジュリアスパエドルス(Gaius Julius Phaedrus,およそ紀元前15年から西暦50年)の『アエソープス(イソップ)風寓話』四・二四にも取りあげられ、短い寓話として語られているそうです。
もともとイソップの寓話として伝えられた話の一つであり、これにもとづいてローマの詩人ホラーティウス(Quintus Horatius Flaccus, 紀元前65年12月8日 - 紀元前8年11月27日)がこの句を書いたことも考えられています。
「The mountain is labor and bringing birth a mouse.(英訳)」(山が産気づいて鼠を一匹産む)が出自です。
泰山が鳴動しているので、ひょっとして大地震、大噴火でもあるのかと恐れていたところ鼠が一匹出てきておしまい。なんとも拍子抜けです。
なおわが国でよく知られている「大山鳴動して鼠一匹」という句は、16世紀にキリスト教の伝来とともにわが国に伝えられたイソップの寓話(またはこれに類似した話)にもとづくものと推定されるのです。
したっけ。