団塊オヤジの短編小説goo

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都月満夫の短編小説集2

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「加奈子」
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都月満夫の短編小説集

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「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」

「紅顔の美少年」について考える

2010-10-07 09:29:29 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

美少年は、漢語あるいは日本語の単語である。広義では美少女も「美少年」なのです。そのため、広辞苑では「美少年」は記載してあるが、「美少女」は載っていません。(広辞苑は「美少女」を日本語として認めていないことになります。)しかも、「美しい人(美人)」は男性のみを指す言葉なのです(女性の場合は「美女」)。漢字が生まれた時代、「人」は男性のみを指す文字でした。

「美少年」を意味する用語の一つに「美少人」というものがあり、「小人」になると学徳なきだらしない者を示すそうです。

Photo もともとは文学上の修辞語で、古くは中国唐代の詩人杜甫の詩「飲中八仙歌」の一節「宗之瀟灑美少年 宗之(そうし)は瀟灑(しょうしゃ)たる美少年」に現れています。

飲中八仙歌 杜甫(とほ:盛唐712- 770年)

宗之瀟洒美少年

舉觴白眼望青天

皎如玉樹臨風前

蘇晉長齋繡佛前

醉中往往愛逃禪

宗之 瀟洒(しょうしゃ)たる美少年

觴(しょう:さかずき)を舉げ 白眼青天を望む

皎(こう)として玉樹(ぎょくじゅ)の風前に臨むが如し

蘇晉 長齋(ちょうさい)す繡佛(しゅうぶつ)の前

醉中 往往 逃禪(とうぜん)を愛す

宗之はすがすがしい佇まいの美少年である

彼が杯を掲げ俗世を忘れ遥か空にまなざしを向ける様子は

美しい樹が風に吹かれているように爽やかで輝かしい

代悲白頭翁  劉季夷(りゅう きい:初唐〈651678頃〉)

洛陽城東桃李花

飛来飛去落誰家

洛陽女児惜顔色

行逢落花長歎息

今年花落顔色改

明年花開復誰在

已見松柏摧為薪

更聞桑田変成海

古人無復洛城東

今人還対落花風

年年歳歳花相似

歳歳年年人不同

寄言全盛紅顔子

応憐半死白頭翁

此翁白頭真可憐

伊昔紅顔美少年

公子王孫芳樹下

清歌妙舞落花前

光禄池台開錦繍

将軍楼閣画神仙

一朝臥病無相識

三春行楽在誰辺

宛転娥眉能幾時

須臾鶴髪乱如糸

但看古来歌舞地

惟有黄昏鳥雀悲

洛陽城東 桃李の花Photo_2

飛び来り飛び去りて誰が家にか落つ

洛陽の女児 顔色を惜しみ

行くゆく落花に逢いて長歎息す

今年花落ちて顔色改まり

明年花開いて復た誰か在る

已に見る 松柏の摧かれて薪となるを

更に聞く桑田の変じて海と成るを

古人復洛城の東に無く

今人還って対す 落花の風

年年歳歳花相似たり

歳歳年年人同じからず

言を寄す 全盛の紅顔の子

応に憐れむべし 半死の白頭翁

此の翁白頭 真に憐れむべし

伊れ昔 紅顔の美少年

公子王孫 芳樹の下

清歌妙舞す 落花の前

光禄の池台 錦繍を開き

将軍の楼閣 神仙を画く

一朝 病に臥して相識無く

三春の行楽 誰が辺(ほと)りにか在る

宛転たる娥眉 能く幾時ぞ

須臾にして鶴髪 乱れて糸の如し

但だ看る 古来歌舞の地

惟だ黄昏鳥雀の悲しむ有るのみ

洛陽城東の桃李の花 風に飛びて たが家にか落つ

洛陽の娘は容色を心配して  落花を見てため息をつく

今年花が落ちれば一年容色がおとろえる 来年花開いた時 誰が生きているだう

既に松が枯れて薪となったのを見たり  更には桑畑が海になったと聞く

あの洛陽城東の古人は既に亡く 今私達が落花の風に吹かれている

紅顔の美少年が 白髪の老人は可哀想だと語りかけてきた

真に老人は憐れだが 昔は紅顔の美少年だった

公子王孫達が芳樹の下で 落花の前に歌い舞う

屋敷は錦繡を敷き詰めたように美しく 楼閣には神仙が描かれている

病に臥すと誰も来なくなる あの春の行楽は何処えいったのか

女性の美しさは長くは続かない あっという間に白髪も糸のように乱れる

昔の歌舞の舞台に 今は黄昏時に鳥や雀が来て悲しげに鳴くだけだ

こう‐がん【紅顔】

年が若く血色のよい顔。「の美少年」「朝(あした)にはありて夕べには白骨となる」

大辞泉

美少年とは、一般に、容貌の美しい少年を指す。特に、肌のつやつやした様子を強調して「紅顔の美少年」という形容が使われることもある。

美少年は、漢語あるいは日本語の単語である。広義では美少女も「美少年」である。

私だって昔は「紅顔の美少年」、今は「厚顔の醜老人」?いやいや、今だってまだまだ・・・。

Photo_3

したっけ。

コメント (1)
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倉内佐知子

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