都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
いっちょう‐ら【一張羅/一丁羅】
1 その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの。「―の晴れ着を着こむ」2ほかには持たず、たった1着きりの衣服。
大辞泉
一張羅は上等でとっておきの晴れ着のことを意味しますが、元々は、一本の蝋燭のことでした。
たった一本の替えのない蝋燭の意味の「一丁蝋燭(いっちょうろうそく)」が訛ったものという説が有力だそうです。
予備が無い一本だけの蝋燭という意味の言葉で、蝋燭がとても高価だった時代に生まれた言葉だそうです。
昔の蝋燭は貴重なものでした。客をもてなすにも一本の蝋燭しか買えず、それが燃え尽きてしまいそうな心細さが、貴重な服を大事にするわびしさと通じるものがあったわけです。
それが「一挺蝋(いっちゃうらう)」となり、江戸時代末期に更に転訛して、「たった一枚の羅(うすぎぬ)」といった意味で「一張羅」という言葉になっていったそうです。
今でこそ蝋燭は消耗品として高いものではありませんが、昔は高価で貴重だったことからとっておきの意味となりその後、一枚の羅(うすぎぬ)を意味するようになったといわれています。
もともと、ただ一枚きりの羅(薄絹、うすもの)であったとする説もありますが、どちらの説でも羅の頼りなさがうまく生かされています。
ら【羅】
絡(から)み織りの一種。網目のように織られた薄地の絹の織物。うすもの。
大辞泉
蝋燭の灯は、どこか頼りなく、真夏の夜には寂しすぎますよね。
「ローソク出ーせー出ーせーよー 出ーさーないとー かっちゃくぞー おーまーけーにー噛み付くぞー」。これは、北海道で月遅れの七夕に行われる、「蝋燭もらい」の囃し歌です。他地域からの転入者は正直に蝋燭をあげると、子どもはガッカリします。目的はお菓子ですから・・・。今ではあまり聞かれませんが、道南では行われているそうです。
ちなみに、「ねぶた」を曳く掛け声として聞かれる「ラッセ ラッセ ラッセラー」は「ろうそく出せ出せ 出せよー」が語源だそうです。
話が脱線しました。今でも、新潟県佐渡、岐阜県羽島郡、愛知県、島根県、長崎県対馬などでは、「一丁蝋燭」というそうですが、本当でしょうか?
余談ですが、蝋燭は本来、一丁(挺)、二丁(挺)と数えるそうです。
したっけ。