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「一張羅の語源は蝋燭?」について考える

2011-07-16 11:11:49 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

いっちょう‐ら【一張羅/一丁羅】

1 その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの。「の晴れ着を着こむ」2ほかには持たず、たった1着きりの衣服。

大辞泉

一張羅は上等でとっておきの晴れ着のことを意味しますが、元々は、一本の蝋燭のことでした。

たった一本の替えのない蝋燭の意味の「一丁蝋燭(いっちょうろうそく)」が訛ったものという説が有力だそうです。

予備が無い一本だけの蝋燭という意味の言葉で、蝋燭がとても高価だった時代に生まれた言葉だそうです。

Photo_2 昔の蝋燭は貴重なものでした。客をもてなすにも一本の蝋燭しか買えず、それが燃え尽きてしまいそうな心細さが、貴重な服を大事にするわびしさと通じるものがあったわけです。

それが「一挺蝋(いっちゃうらう)」となり、江戸時代末期に更に転訛して、「たった一枚の羅(うすぎぬ)」といった意味で「一張羅」という言葉になっていったそうです。

今でこそ蝋燭は消耗品として高いものではありませんが、昔は高価で貴重だったことからとっておきの意味となりその後、一枚の羅(うすぎぬ)を意味するようになったといわれています。

もともと、ただ一枚きりの羅(薄絹、うすもの)であったとする説もありますが、どちらの説でも羅の頼りなさがうまく生かされています。

ら【羅】

(から)み織りの一種。網目のように織られた薄地の絹の織物。うすもの。

大辞泉

蝋燭の灯は、どこか頼りなく、真夏の夜には寂しすぎますよね。

「ローソク出ーせー出ーせーよー 出ーさーないとー かっちゃくぞー おーまーけーにー噛み付くぞー」。これは、北海道で月遅れの七夕に行われる、「蝋燭もらい」の囃し歌です。他地域からの転入者は正直に蝋燭をあげると、子どもはガッカリします。目的はお菓子ですから・・・。今ではあまり聞かれませんが、道南では行われているそうです。

ちなみに、「ねぶた」を曳く掛け声として聞かれる「ラッセ ラッセ ラッセラー」は「ろうそく出せ出せ 出せよー」が語源だそうです。

話が脱線しました。今でも、新潟県佐渡、岐阜県羽島郡、愛知県、島根県、長崎県対馬などでは、「一丁蝋燭」というそうですが、本当でしょうか?

 余談ですが、蝋燭は本来、一丁(挺)、二丁(挺)と数えるそうです。

Photo

したっけ。

コメント (14)
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倉内佐知子

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