年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治の食品機械の発明王

2007年02月03日 | 福神漬

鈴木藤三郎の特許を一覧表によると精糖,製塩、製茶、醤油醸造機、乾燥機等食品製造に必要な特許を明治31年から大正2年までに159件取っています。
その主なものは
1 氷砂糖製造装置 明治36年
2 製塩装置    明治37年
3 醤油醸造機   明治37年
4 低圧蒸発缶   明治40年
5 麹製造装置   明治41年
6 鈴木式製穀機  明治41年
7 製茶機     明治44年
8 生糸乾燥装置  明治44年
9 魚粕圧搾機   大正2 年
英・米・伊・仏等の外国2カ国から16カ国の国から特許をとったものは22の発明となっている。明治産業革命期の我が国の発明王の一人である。
鈴木藤三郎は精糖業の社長を辞してから、醤油製造関連の機械の発明に没頭し、東京小名木川に醤油の簡易な試験工場を造りテストした。
当時の醤油醸造の欠点は醸造期間が一年半から2年の熟成時間が必要で需要が急増しても増やすことも出来ず更に醤油醸造のための倉が多数必要だったし、その管理に経験が必要で規模拡大が困難であった。
明治37年に特許をとった醤油醸造機は温度調節が出来,諸味桶を回転することにより醤油菌の発酵を促進する機械であった。二ヶ月で醤油が出来るようになった。
 鈴木藤三郎伝より 
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