年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治・大正・昭和の新語・流行語辞典 米川明彦編著

2008年09月17日 | 福神漬
明治・大正・昭和の新語・流行語辞典 米川明彦編著より
福神漬 この本によると命名者は戯作者鶯亭金升となっているが師匠の梅亭金鵞が正しい。
さて明治18年に発売されたと書いてあるがこの件で書いてある根拠ある文献が見当たらない。
 ところで気になるのは創業が明治18年の明治屋である。磯野計(いそのはかる)は明治13年に三菱の給費留学生としてロンドンに派遣され4年間商業実務を習得後日本に帰り三菱に入りました。明治18年日本郵船の発足と共に独立し船舶納めの横浜で明治屋を開業しました。磯野は経理畑の人間でしたから、当時の三菱・郵船荘田平五郎・浅田正文とも交流があったでしょう。又磯野計はキリンビールの拡販者(キリンビールの命名者は荘田平五郎)としても知られていますがエビスビールの馬越恭平(当時は三井物産横浜)は横浜で富貴楼のお倉のところで浅田と交友があったし、後にビール販売合戦ともしらず横浜で共に遊んでいたかもしれません。
 明治18年明治屋はシップチャンドラー(横浜に入港する船舶のために食糧や消耗品・船具・ 船舶機械部品等の船用品・食材・飲料の納入、免税酒類・免税煙草・肉類他の卸売を商う)として発足しました。当然日本郵船の船舶にも納品していました。明治屋は輸入食品の草分けですが日本郵船の乗組員には日本人もいますので漬物の沢庵漬や梅干も日本郵船に納品されていたと思われます。
コメント
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