年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

会いたかった人 中野翠著

2009年01月06日 | 福神漬
会いたかった人 中野翠著
内田魯庵から『会いたかった人』 の本にたどりついた。著者によると魯庵は明治期の日本最大の『 読書人』 ということだがどうでも良いことで同じ本に今調べている福神漬の関係者が比較的多く記述されているので驚いた。樋口一葉・福地桜痴・内田魯庵ときた。最後のところで中野みわという人のところで『もしかして、明治以降の日本文学史は官軍側と左幕側の二つの血の流れが文学的な体質の違いとなって、えんえんと、そして隠然と戊辰戦争が続いているのではないか云々』と書いてあった。
 福神漬の創製と販売の拡販の過程がどうも戊辰戦争、特に上野戦争のこだわりが引きずっていていることが最近感じてきた。
 中野翠女史は旧幕臣の家系でからどうも敗者やマイナーな人、奇人変人をどちらかと書いているがこれらは上野戦争で負けて浅草あたりでたむろしていた明治文化人と似ている。このような人達を親にしていた人は先の戦争でどちらかというと戦争には非協力的で薩長政権の権力の胡散臭さを知っていたのではないのだろうか。
コメント
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