最近ウイ-ンで岩倉使節団での漬物騒動を知った。明治初期の日本人団体の欧米旅行生活で漬物の意味を知る。夏目漱石がイギリス留学に際しての携行品リストに梅ボシと福神漬があった。福神漬は缶詰だっただろう。問題は夏目漱石がイギリスの食事情報を誰から聞いたのだろうか。明治の20年代となれば結構留学から帰った人たちも多く、行きたくない日本人も海外に行かされたこともあるだろう。初期の日本人は覚悟していただろうが人数が増えて海外事情が知識として入るに従い準備することになる。漬物で対応できるのが梅ボシ位で咸臨丸に搭載され記録として残るタクワンはその臭気から欧米人に嫌われていた。
それだから30年以上前まで日本食貿易を業界用語で(タクワン貿易)と言っていたのだろう。