年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

格差社会の平等化への模索 日中戦争の激化から始まる

2022年03月03日 | 宅老のグチ
アメリカで国民皆保険制度が大統領選挙で問題となっていて、日本がこの制度の普及に占領軍の指示かと思っていたら、昭和の初めの中国大陸の戦闘激化と、農村不況で社会の格差が広がり、その対策で今に残る制度となった。いつの時代も格差が広がると人民の多数派下層民の不満がチョットしたきっかけで爆発する。同時に上層部にあった人はまた不況・暴動.・戦争・天災で没落することもある。日本の長い歴史を持つ家系は多くのところで家訓が残されていて、共通は質素倹約と実力主義だがやはり長子相続の問題から中興の人物によって維持される例が記録に残る。

理想だらけの戦時下日本 井上 寿一著

 戦時中の日本の報道映画を見ていると、招集された兵士を駅頭で接待する婦人たちの姿が見える。襷に国防婦人会と書いてある。これが全国的に広まり戦時中は外出時に割ぽう着を
羽織れば観劇しても咎められなかったという。また上層女性が多く所属している愛国婦人会というものがあって、対立しているようだった。一方は愛を他方は金銭による支援と異なっていたが結局傷痍軍人が増えるに従い、不足した男性に独身女性を強制見合いさせた例もあった。多くの政治のたくらみは歴史から記録が消され今に至る。
 敗戦後の混乱は明治維新と違って全国民が貧困階層となり、実力主義の時代となって、どこかで才覚を生かして蓄財した人が今の富裕層の始まりとなる。

 日本は成り立ちの異なる組織の対立があるようで、外国人研究者によって指摘される。これは日本のキリスト教の普及の歴史に似ていて、今も韓国程広まらないのは維新後に旧幕臣がキリスト教の布教の主力となった歴史からあるかもしれず、庶民の信者と差別感があったかもしれない。今の親ガチャ論争も親が富裕でないと学習塾に通えず、上昇志向の人たちの間にもまれることもない。
 性善説の日本は騙される。やはり世界の標準思考は性悪説で同族・同郷で結びつきが多く、そこを超えた人によって新しい道が開く。
   
コメント
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