年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

想定寿命または余命

2022年05月11日 | 宅老のグチ
日本経済新聞2022年5月7日に想定寿命という言葉があった。ネットで調べると、日本語より英語の例が出てきて、a person's expected life span というようだ。用例から機械とかの製造者の製品寿命のようで、よくテレビ等が製造終了後の10年間は部品保管と言っているようなものらしい。これを人間用に使い始めて生命保険の勧誘に使っているようだ。これでは老後資金の2000万円では足りなくなる計算となる。しかし想定寿命の計算は平均ということで中身と自分の人生設計に合わせると、金融関係の営業マンや詐欺師の餌食となりそうだ。
 人生が終わりの頃になると、不都合な将来が想定できるようになって、そこに今までの人生でのこだわりと矛盾するようになる。そこでこだわりを捨てればよいのだが、うまく行っていたと思っていた過去を捨てることになるので苦しむことになる。108の煩悩とはこのようなことだろう。
 ネットで調べると75歳まで健康(トイレに一人で行って、用便を済ます)であれば男でも88歳まで生きている人の半分は生き残る。女性は92歳という。老後資金の不安の大部分は介護の資金だろうが肝心の健康情報について、個人の知識が偏り、さらに個人差があって、タバコを長年吸っていた人も健康のように見える人もある。

 日本経済新聞の記事では想定寿命が延びたことで、家屋やマンションの管理費高騰・エアコン・給湯器などの20年ほどの製品寿命が尽きるものがリスクとなる。特にエアコンはケチると熱中症になり、死なないで生きて介護状態に急になる恐れがある。マンションの管理費高騰は年金生活者には厳しく、特に売却して賃貸に行くとしても、貸す家主が少ないと感じている。ヤドカリは成長するに従って大きな巻貝に移るが、人間は老化するに従い、家族が減り、部屋を小さくしないとやってゆけない時が来たようだ。

 不安の元は生の執着だろう。
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