年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

75歳の本

2022年05月28日 | 宅老のグチ

75歳からのサードライフ  -後期高齢者の心・身体・ 
死生観-宮崎 雄二著東京 幻冬舎 2019年7月

 この本を図書館から借り出して、参考になったのは厚生労働省からのデ―タで、年を取るたびに体が変化し、同世代の人が老化し、消えてゆく。そこから生じる人生観が気力を減退させる。70歳から徐々に生きてゆく人の周囲の尊敬感が消え、過去の栄光に縋り付き、時代に合わない人生観を繰り返し語る人に成り下がる。特に男性はこの傾向があるようで女性より寿命が短い。
 自分の家族と位置がこの本で分かるように思える。多くの想定外の体の仕組みがあって、そこに法律の扱い区分が加わる。これらの知識は介護専門の人しかわかない気がする。その上に介護マネ-ジャ-と称する人物もそれぞれの出身と経験から得意の介護状況判断もあるようだ。千差万別が人の老後であることを知る。こんな先の短いか長いか判らないのに悩んでも仕方がないと動くしかないと読後感として出てきた。
 本は読めば納得するのだが、そこへの問題が生じた原因は自分自身の問題でも多分納得できる回答はないと思う。例えば喫煙の害を説いているが実際には喫煙者が多く、老後になって、入院時の質問書に喫煙項目があることを知る医療の判断には必要事項だったことを知る。同様に酒は百薬の長と言われるが適度の酒は心を開放するが飲酒の害もある。コロナでは飲酒時の会話が感染拡大原因となって、飲食業界に打撃を与えた。ストレスは人によって解消方法が異なっていて、酒やたばこは一つのストレス解消手段でもある。
 原因があって結果が想定できるなら原因を排除すればよい。公害病と言われた水俣病は原因究明に時間がかかった。多くの病例から原因究明が始まる。医学の進歩は多くの死者の上にある。

コメント
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