年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

転失気(てんしき)

2023年09月15日 | 宅老のグチ
やっと計画していた都内の5演芸場巡りが終わった。日本話芸の知識がなく、テレビで見ていた世界と自分の感覚がどうなっているかを知りたかった。
 9月中席の14日の浅草演芸場の主任は三遊亭圓馬師匠で午前の部の最後に出てきて、観客の入りの感想を始めに語った。コロナ以前の演芸場の様子は知らないがコロナ期間中にやっと演芸場が観客に入れられるようになって、池袋演芸場で落語を聞いている観客が一人だけいて、まるで弟子に落語を教授している様になって、お客も笑う場面でも緊張していて、落語にならず、さらにお客が帰ることも出来ず、あと二人来るまでの事を前振りで話していた。いずれコロナ騒動が終わりゆっくりと過去を振り返る時、2023年の話芸興行危機をどう対処したか本になると思う。
 圓馬師匠の気になる言葉で落語家の人数だが少し前の情報では1000名で講談は60名、浪曲100名弱と聞いていたが落語家が演芸場等のコロナ対策で封鎖されていて、若手なら一時的な仕事でウ-バ-等のデリバリ-の仕事に行けるか高齢芸人の多い落語家は引きこもりになって減ったのだろうか600人と言っていた。今は一時休業という形で400名は隠遁生活になっているのだろうか。

 14日の浅草演芸場は初めの観客の25%程度が中学生の見学で午後1時に帰って、話芸の中身が変わった。いきなり講談で吉原の話しになったのは中学生に先生が説明しにくいからと思った。浅草でも吉原は近所で常識でも今の時代は制度的に許されない。
 さて中学生向きの落語で古典の中でてんしきという医学用語を知ったかぶりした患者の騒動が最初の出し物だった。家に帰ったらネットで調べると転失気(てんしき)はオナラ(屁・へ)のことで今も昔も医者は患者を医学用語でごまかす。
 一回りしたので自分的には通でない非通の人になった気分。各演芸場のホ―ムぺ-ジにある初めての人と言う言葉が寄席に関して通人と非通人との差があるようだ。
 席での飲食で注意書きがあって、昔はと言っても4年前は席でアルコ―ルを騒がなければ飲めたのだろうか。
コメント
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