三宅坂の国立劇場小劇場で文楽の菅原伝授手習鑑を観た。上演時間が午後3時なのでJR新橋駅から都バスの滝野川車庫行に乘る。国会議事堂前のバス停に2時頃付き、歩いて向かうと最高裁判所の所の交差点付近の所に人だかりがあって、何か警備の人がチェックしていた。歩いて様子を見ると、そこは最高裁判所の傍聴人の集合場所で、帰ってネットで調べると2時20分に集まって入るようだ。今月の裁判は先の衆議院選挙の無効か有効かと判決があるようだ。
横目で傍聴人集団をみて、国立演芸場の下をくぐり、大劇場を過ぎ、チケット売り場で、菅原伝授手習鑑の席を確保する。時間が余っていて資料の所で開場の2時半まで過ごす。今回は文楽の知識が無いのでイヤホンガイドを借りる。800円の現金。この効果が判らなかったので、眼鏡、集音器、子供向けの解説本等々をカバンに入れて持って行ったのだが、イヤホンガイドで不必要となった。途中で気が付いたのだが、台本を歌い上げているので舞台の脇の電光掲示で内容が写されていていて、ガイドと共に人形の動作が判った。
ガイドの解説で文楽の上演者は人間国宝の人が多いと感じる。日本経済新聞の劇評で文楽はいま危機にあるという。後継者難で新規の文楽に入る人が少ないという。もう演者を女性に開放する時期が来た気がする。文楽は絶滅の危機にあると感じる。観客が女性が多いので演者も女性に開放すればもう少し続く気がする。
文楽が終わって夕方6時半、切符を買って、半蔵門線から三田線の神保町駅で乗り換える。家に帰って9時となり久しぶりの夕方の電車。くたびれた。