台東区の中央図書館へは都営浅草線で浅草駅を出て、雷門から適当に歩いて、かっぱ橋道具街の外れの図書館へ行く。もう通い始めて15年以上になって、いろいろ変化したなと感じる。図書館郷土資料室では福神漬の命名由来を調べる唯一の場所でもあるし、上野周辺の野菜の状況も知る必要がある。今でも商品名として残り、さらにJAS規格に残っているのは旧幕臣の人たちと下町の消えた漬物業者の残影でもある。
通い始めての頃の記憶は薄れているが、思い出すとほぼ日本人だけで、それに東京見物の修学旅行生が目立っていた。そこから東京デズニ―ランドから地方の家族連れ、仕事で日本に来た外国人ビジネスマンの休日観光先(男性が多い)と言う記憶が残る。
今の印象はコロナ以前は中国本土の爆買い中国人だった。コロナ後の様子で感じるのは和装の異国人女性が目立っていて、前は化粧しないで和装だった。さらに歩き方の練習もしないで浅草寺の境内を歩くので、すぐに慣れていないとわかる。今は円安ということと、カメラ映りを意識しているのか髪飾り、化粧と歩き方の練習をしてから街に出ている。さらにイスラム系の女性も髪を覆っても違和感のない姿で仲見世を歩く。
日本では女性が頭を覆う姿は江戸時代からあって、時代劇でも今の芸能人が顔隠しのような姿を浮世絵に描いている。まだ浅草寺にではくノ一姿の忍者頭巾は見たこともない。伊賀甲賀ならありそうだ。よくある穴の開いている写真場。イスラム系の女性が和装でさらに抗がん副作用を隠すカラフルなケア帽子に花のカンザシ姿をみた。工夫だろう。
さてこの前に浅草駅の改札の所で学校の先生のような人が学生の団体の点呼をとっていた。およそ25人位の白人女性の団体だった。ここには一人も男性はいなく、違和感があって見ていたら、地下鉄の乗って東銀座で降りた。電車移動と思われる。このくらいの団体ならバス移動もあると思うがどうやら日本の電車体験と治安とマナ-を知る経験のように思える。海外と日本との文化の差は電車体験だろう。定時の運行、乗る時の行列、電車内で静かにするなどが差として解かる。中国でも韓国でも首都の電車は奇麗でシステムも良いが日本のように混んだ電車は快適ではないとュ-チュ-ブで見とれる。
日本の文化の安いコンテンツは電車の経験だろう。そして若い女性が不安なく日本で過ごせる。これは日本女子高生の情報発信力と同じ力があると感じる。特にフランスとアメリカの電車は犯罪の危険があって、安心して女性の一人旅が出来ない。さらに感じるのがネット環境が日本全国にいきわたっていないことを感じる。旅行の情報発信は個人の表現の一つで、これを規制する国にはつらい日本の姿と感じる。今は少なくなったがコンビニでの成人向けの本は衝撃だろう。でも命の危険性はない。
どうやら東アジアで日本が唯一現金がのさばっていて、記念品として異国に残る。新500円玉はどう評価されるのだろうか。やっと手持ちの財布の中にある。間も無く渋沢栄一がやってくる。アメリカと日本以外は紙の紙幣は消える気がする。